がんになったらからの転載;

ラドン温泉が健康によいかどうかの公式の見解はまだない。

放医研でも研究されたがいまひとつわからない。

低線量での被爆問題なのだがむかし中部電力が効果があるという報告を

していらいそれを支持する系統的な医療結果の報告はない。

ラドン温泉での被曝量はどれくらいかというと

ラドン温泉のホームペジによれば

0.32 マイクロSv/h とある。

これは福一事故後ではあちこちでみられる数値である。

つまりラドン温泉の効果をみとめるということは

これくらいの放射線の量が人体に影響をあたえていることをみとめることになる。

この議論はいまひとつ単純でないところがある。

それはラドン温泉での被爆は温泉にはいっている時間が短いということだ。

ラドン温泉の功罪については

中部大学の武田教授が興味深い発現をしている。

一部を引用をすると:


つまり、ラドン温泉の効用は、



1)   普段、低い放射線を受けていて、少しのガンが体にできる、



2)   それを除くために少ない「ガン退治化合物」が体内に出来ている、



3)   でも、日常生活を送っている時には、体内の「ガン退治化合物」はそれほど多くない、



4)   そこで、時々、放射線の高いラドン温泉とかラジウム温泉に行く、



5)   そうすると、そこで放射線をあびるので、体がビックリして「ガン退治化合物」を急に作って体を守ろうとする、



6)   ラドン温泉に2,3日浸かり、体を騙してガン退治化合物を増やし、それから日常の生活に戻る、



7)   日常の生活ではあまりガンが出来ないので、余ったガン退治化合物が体の中のガンをすっかり退治してくれる。


ここでは人体は放射線からの回復するという力があり

その回復力を積極的に利用しようというものである。

このような考え方は放射線治療にもあって

X線や陽子線治療では放射線を照射して休んでまた照射するという繰り返しでの

治療法におなじ考えをつかっている。

放射線治療では線量は何千倍も強いのでそんな考え方は低線量にもあてはまるのかという

疑問はある。

だから武田教授のいうことはかなり乱暴な議論なのだが

実際、低線量被爆でのラドン温泉で効果があるというのなら

(検証する必要があるのだが)可能な仮説としてはありうる。