リニアーコライダーの行方・脈あり

日本学術会議に答申した国際リニア－コライダーILCは委員全体の了解が不十分で
まだ２－３年は検討しろとのことだが、ILCの元気な人たちは逆にその間は
プレラボラトリーを作る事はみとめられたという気持ちでいて
文科省にたいして総額２５０億円程度のプレラボの推進を求める模様だ。
その一方で要求するのはいいがいまの要求のしかたでは１００％けられるという人もいて
予断を許さない。
国際リニア－コライダーILCはヨーロッパのひとたちは
これは日本のコライダーだという認識の人たちも多いという。
ヨーロッパセルン固有のコンパクトリニアーコライダーという
計画もあるからだ。

国内の国際リニア－コライダーILCの技術的開発は
二つの進展があったという。
ひとつはKEK内製の超伝導空洞の成績がでて３８MeV/mと高い電界勾配を達成できたこと。これは企業の成績を上回るといえるかもしれない。
これから量産の成績をみたいところだ。
もうひとつは
ビームを絞る国際協力の実験加速器ATF2で４４ナノメートルの
極細のビームが達成したとのこと。目標値に近い数値だ。
それもかなり安定になってきている。
技術の蓄積は着々とすすんでいる。

プレラボの要求が認められれば
国際リニア－コライダーILCの実現性におおいな期待ができる。
予算が半分になったとしても国際リニア－コライダーILC
脈ありだといえる。