高速シークエンサーのまわりで仕事をしている人たちの
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があり(2008年とすでに古いーが)、わたしのような門外漢が知識を得るのに便利だ。

先頭をはしっているのはイギリスと中国だと言う。
アメリカははいっていないのかな。

◆世界の最先端では

で、話は変わるが世界の最先端の研究所では今どんな風になっているかということで、2点ほど例を出してみる。

まず一つ目はイギリスのサンガー研究所。

サンガー研究所では現在、

ABI 3730 45台

Roche 454 3台(GS20×1、FLX×2)

Solexa 27台

SOLiD 5台

という体制でゲノム解析を行っている。

インフォマティシャンも100人単位で働いているそうな。

インフォマティシャンが職に困らないという点ではちょっと羨ましかったりする。

同様の例としてお隣の中国では、できたばかりの北京ゲノム研究所(BGI)に大枚はたいてサンガー研究所にも負けないレベルの施設を整えている。

ABIの台数はちょっとわからないのだが、次世代シーケンサーだけでもこれだけ揃っている。

Roche 454 3台

Solexa 17台

SOLiD 2台

北京ゲノム研究所は現在1000ゲノムプロジェクトにも参加していて、ゲノム解析能力の向上につぎ込む熱意には目を瞠るものがある。

中国は本気でバイオのトップ争いに参加するつもりだね。

幻影随想: 中国でヒトゲノム解読

幻影随想: 1000ゲノムプロジェクト

ちなみにこれは人伝に聞いた話だが、北京ゲノム研究所でも100人からのインフォマティシャンが働いており、一日あたりのシーケンス解読量は12Gbpだそうだ。

ほとんどフル稼働でマシンを動かしていることになる。

解析サーバーにどの程度のスペックを用意しているのか、是非一度聞いてみたいものだ。

日本はとても遅れていて、東大は中国のBGI の子分になっているようだ。
そんなんで東大の入学式だとかはボスの中国や韓国に配慮をして
国歌斉唱をやめてしまったという。