福島原発の被爆許容量にたいする考え方は
一般に放射線治療側の立場からは
放射線規制の立場からくらべると高い。

それぞれ、自分の立場から考えているからだ。
放射線治療医側はがん細胞を殺すときに正常細胞にも
大量に放射線を照射するので、許容量を低くしてしまったら
がんの治療そのものが成立しなくなってしまう。
だから医師側は次にような論理をつかって
正面からの議論は避ける。

一方、放射線取り扱い者は人体への照射量を低く押さえる事で
法律上の警察の役割を担えるというメリットがある。
放射線作業従事者の被爆線量はこういう視点から押さえ気味になるのは避けられない。

どうせ臨床データにもとづく議論はできないのだから、
おのおのは都合のよいことをいえばいい。

しかし、福島原発のようなことがおきてそうはいっていられないことになった。

そんななかで面白い論文がでた。

Scientific American, July 2013

Do CT Scans cause cancer?

Researchers reevaluate the safety or radiation used in medical imaging