風立ちぬ
いざいきめやも
とこの句を読むとわたしの
海馬タイムマシンが働き
一瞬にわたしを20代に飛ばす。


そのwikipediaによれば
ポール・ヴァレリーの詩『海辺の墓地』の一節“Le vent se lève, il faut tenter de vivre”を、堀辰雄が訳したものである[1][2]

tenter de はなになにをしようとしているの意味。

というよりはヴァレリーを本歌どりとして
元の詩句を越えた一句にした。
(新古今集?で昔の和歌を素材にして改良したもの)

才能のある作家を褒めるのが得意な三島由紀夫は
” 
「堀氏が『風立ちぬ』で試み、さらに『菜穂子』でもつと徹底的に試みたことは、小説からアクテュアリティーを完全に排除し、古典主義に近づかうとしたことだつたと思はれる」

とあるが
なんだか威張っててスノッビーでよい褒め方ではないぞー。

宮崎俊は自作をみて始めた泣いたと自慢していたが
わたしは
この一句だけでもう映画をみなくて
すべてが分かってしまった気がする。
それほど峻烈な一句だ。

イブボンヌフォワというフランスの詩人を
たしか安藤次男が訳した一句もすごいのがあったんです。

たしか
ランプがついている。(表現が少しちがっているかもしれない)
ランプをどうしよう。

わかるかなー。