妊婦や小児や成長期の若者が放射線に弱い理由、逆に老人は強い理由は
こうだ:
細胞というものは分裂(M期)をして成長し、一休み(G0期)したのち、DNA を複製する(G1期、S期)。そして分裂の準備をしたのち(G2期)また分裂を(M期)してこれを繰り返す。
外部からの放射線による攻撃にはこの一休みをしているとき(G0期)に強い。
高齢者はこの割合(G0期)が長く、若年者で成長をしている年齢ではそのたの次期の割合が長く、放射線の攻撃に弱い。とくに、DNAを複製している間は、DNAの鎖構造を広げてしまうので放射線に弱い。
このことは発見したのはたしか放医研の所長をしていたひとだったとはず(名前は失念した)。
上のメカニズムを図をもってわかりやすく説明しているのはここだ。
重粒子線はイオン化力が強いので
このG0 でさえ細胞を破壊してしまう。この特性を利用したのが抵抗性の強いがんへの
重粒子線治療である。