アーニーガンダーソンさんは福島原発の被害についてさまざまな警鐘をならしてきた。
特に、自動車のフィルターをつかって、大気中のチリの放射化を問題にしている。
アメリカのわたしの友人が以下の情報を送って来た。
そのガンダーソンさんがMarco Kaltofen(
Boston Chemical Data Corporation 創立者)に
フィルターの放射能を 
AutoRadiograph  法という放射線に感光するフィルムを使って、さらに大気中のチリの放射能を
可視化した測定結果を5月9日にyoutube で公開している



シアトル(左)と東京(中央)と福島(右)でのその画像を比較したものが以下のものだ。

上のイメージの黒いシミのようなものが放射線の飛跡を表している。
フィルターのなかの放射性チリは測定したときの時間の総計に比例するだろうから、時間を
示さなければいけないのだろうが、こまかい話なのでか、それは示していない。
この測定はふつう報告されているガンマ線以外の放射線も可視化するのでガンマ線のみの測定より
より、人間への影響をただしく評価できる。
本当は人間の細胞への影響は放射線の種類(核種を含む)によってことなるのでこの
写真からだけではわからないが、ガンマ線だけの測定よりもよい。
彼らの指摘はこの方法ではいわゆるホットパーテイクルも測定できるということだ。
車のフィルターでこれだけ違うことはそこにいる人間の肺にもこのような
差がでるはずであるというのだ。

ホットパーテイクルは呼吸で人間の体の内部にとどまり
そこの細胞にひっかかって細胞に放射線を長時間照射してガン化するのではないかと
一部で問題視されているものだ。

BNCT(ホウ素中性子捕獲療法)というがんの治療法ではホウ素Bを意図的にがんに吸収させ、
がん細胞のみを中性子をつかって(アルファー粒子またはリチウムイオンで)攻撃するというもので
これは上の性質をさかてにとったものである。

治療につかう中性子の数は実に大量でホッとパーテイクルとは比較にならない。
おおくの放射線医が今程度の環境汚染はなんともないというのはこのような事情による。

ホットパーテイクルのばあい、数はすくなくとも、滞在時間が長いので問題となるという指摘は
あるかもしれない。中性子の場合は一秒間に10億個程度を1時間近く照射する。
一時間だからその3600倍の3兆個を照射する。
ホットパーテイクルの線量は限りなく小さく
細胞への影響が少ないかとも思われる。

本当のところはもっと研究する必要があるだろうが。。