剛胆なのか、無茶苦茶なのか、科学の常識を無視して
副島隆彦氏の現地5日間の長文レポートがある
彼がどんどん中心にちかづいていけたのは:
”
「原発の近くまでは、ものすごく危険だから行かないよ」と、誰でもが言うことを、彼も初めは言っていました。それを、少しずつ説得して、原発の事故現場の近くまで接近できたのは、やはり所持したガイガー・カウンターがあったからです。車を走らせながら、試標(サンプル)となっている、これも持参したラジウム鉱石で、「ほら、このように、健康浴場のラジウム温泉のラジウムでも、80マイクロシーベルト毎時( 80μSv/h) ぐらいの数値が出ているでしょう。
だから、この辺の 8マイクロシーベルト毎時なんか、ちっとも怖くない。私は、このラジウム鉱石をベッドで抱いて寝ている」と、運転手を説得しながら、どんどん原発まで近寄ってゆくことが出来ました。
”
つまりマイ標準器のラジウム鉱石をガイガー管カウンターを携帯していたからだと思われる。たしかにラジウムは健康増進作用があるといわれていて、大阪大学の三間教授には細胞実験でもそのようなデータがある。
はたして副島氏は現地に移り住み、ここで晩期障害が顕著になる以上に
長期間活動をつづけるのだろうか。精神力で放射線障害を乗り越えようと
放射線医学に挑戦状をつきつけているようだ。
放射線の許容量については第一種放射線主任技術者の武田教授とは正反対の立場をとっていることは間違いない。
副島氏は自説を主張されるのであれば、
ご自分のまわりの御弟子さんたちの晩期障害の可能性や
チエルノビルや内部被曝で苦しむ人々の報告についても、いずれ、説明をしなければいけない。
それは専門外だと逃げるわけにはいかないから精神力だけでは説明ができない。