重粒子線治療で
回転ガントリーが必要かどうかはまだ
はっきりとしていない。
陽子線治療で回転ガントリーをもっているところの
実績をみて、それほどいりいろな角度からの照射が行われていないという指摘や
逆に放医研の固定ビームポートでのように
コウチ(ベッド)を15度傾けて
4方向からの4門照射で十分だという意見もあり
また門数を増やしすぎると治療計画をつくるのがたいへんになるので
おもったほど利用されないという側面もあり
議論が複雑になってくる。

それでも一部の医師らは回転ガントリー、
特に背中から照射したいという医師の強い希望もあり
重粒子でも回転ガントリーの必要性を訴える医師も多い。
(患者をうつぶせにすればよいのではないかという意見もあるが
そこは物事は簡単ではなく、うつぶせにすると重力効果などで
体内の標的の位置や形状がかわってしまい、照射精度が悪くなってしまうのだ)

それで意欲のあるところ
そして超伝導技術の得意な、
たとえばフランスやロシアなどでは

超伝導回転ガントリーの
検討が始まっている。