
アメリカでも最近は陽子線の施設が増加して6施設にもななった。
しかし、放射線治療全体からみるとまだ陽子線治療はマイナーであるようだ。
陽子線治療施設のあるMGH のW.U.Shipleyも陽子線治療はまだ
Innovative treatment と位置づけ治療が普及するまでの
三段階のいちばん最初の
Phase I だと
主張している。
Phase Iとは
まず安全性そしてInnovative treatment の妥当性(feasibility) の領域をでていないと
いうのだ。
ここでInnovative treatment というのはどうやら褒め言葉ではなく
発言の内容全体からみると
なにやらまだ有効性が証明されていないあやしい治療法だといった意味あいで
つかっているように思える。
陽子線は治療成績がよいといっているが、Shipleyは
証拠が不十分だと主張する。
おそらくShipleyを指示する放射線科医はおおいだろう。
何万にという患者が治療されている陽子線でさえもこのような
状態なのだ。
その一方で粒子線の治療施設は着々と増加している。