ちょっとまえに、友人が、肺がんから脳に転移した脳腫瘍にかかった。頭痛がするというので、脳外科にいき、主要が発見され、手術を勧められ即、摘出した。そのとき、脳腫瘍が肺から転移したものであることを十分、友人や家族に告げなかった。外科医は自分の役目を果たしたので、自分のところの、放射線科に相談して、さらに、肺の治療をするという努力をするでもなく、患者からの訴えですったもんだしたあげく、近隣の病院に紹介し、そこで、みることになった、放射線医師はすでに手遅れである肺ガンの患者にたいして、”なぜこんな状態で自分のところに患者をまわすのか”というような対応だった。途方にくれた友人の家族は、ありとあらゆる情報を集めた。このような状態では重粒子線や陽子線の治療も手遅れでづしようもない。手遅れという意味はつまり、治療のプロトコルにあわないという意味でその場合は残念ですが、お引き取り下さいということになる。どんな、社会的地位の高い人も金持ちでもたいていはだめなようだ。そこで、ホスピスとはどうかということも検討された。国立がんセンターの柏東病院にはホスピスがあるはずだが、いざ、問い合わせるといままでいた担当医師が筑波大のほうにいってしまって、対応できないという。それではと、筑波大の隣にホスピスをもつ病院に問い合わせるとこんどは死の徳前(ここで徳を使ったのはタイプミスだったのですが、実は間違いではないことがわかりました。この方はなくなる前日にイエスキリストを受け入れ永遠の命を得たからです。)の患者ではないとはいれないという。というわけで、本当に必要ながん患者には粒子線治療もホスピスもないのと同じことになってしまった。