番外編・夏のお約束 7 ルートA | 徒然とわ日記

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日々の暮らしの中、心に留まった事を綴ります(^-^)
雑記帳みたいなものです。
見てくださったら嬉しいです(^_^)/

ガキィィィーーーーン!!

カンカンカン、キィィーーン!
激しい金属音。

2人の闘いを止めようと走るジョウジとガロン。

「なぁオッサン!」

「なんだ?」

「とわには何とかしてやるって言ったけどよ…。あいつらをどうやって止める気なんだ?」

「………。」

「オッサン?」
訝しげにこちらを見るガロン。

「まずは…。」

「まずは?」

「2人の動きをよく見る…。」

「はぁ?」

「いいか、ガロン。お前は初見のモンスターを相手にして、いきなり斬りつけるか?」

「…いや…。」

「それと同じだ。闇雲に止めに入っても怪我をするだけだぞ。」

「しかしな…。」

ジョウジは走りながら続けた。
「勿論、できるだけ早く止めねばならぬ。あやつの腕前はナイト殿と互角か、あるいは…。」

「オッサン、あの仮面男を知っているのか?」

「あぁ、あやつの名はラギ。ズイムの元で修行中の男でな。

実は、拙者も何度か一緒に狩りに出かけておる。」

ナイトとラギが争う現場に到着し、ガロンは違和感を口にする。

「なんだ、ナイトの奴、防戦一方じゃねぇか。…なにかあるのか?」

――ガロンの言う通り、ナイトは反撃を一切せず、大剣の腹で防御に徹していた。

その眼差しはどこか獲物を狙う蛇のそれに似ていた。

「ガロン。拙者が合図したら、ナイト殿を止めるんだ。拙者はラギを止める。」

「いきなりどうした?」

「理由は後だ、いいな。」

ジョウジの有無を言わさぬ口調に、ガロンは渋々といった風情で返事した。

「ちぇっ、判ったぜ。」

やがて、動かぬナイトに業を煮やしたラギが、戦法を変えようと身構えた――その時!

「今だガロン!」

「よっしゃ!」

ナイトに向かって走り出すガロン。

ジョウジも駆けだしながら、閃光玉を投げ入れた!

強烈な閃光がラギとナイトの視界を奪う。

「うっ!」

「くそっ…。」

2人の動きがほんの一瞬だけ止まった。

その一瞬に。


「頭を冷やせ、編み笠!」

ナイトを羽交い絞めにするガロン。

「ラギ!何をしている、この馬鹿者が!」

手刀で、ラギの両手から武器を叩き落とすジョウジ。

「ガロン…それに爺や殿…。」
「ジョウジ殿!」
我に帰る2人。そこに!

「ナイト様!ラギさん!」

女の叫び声と共に、2人めがけてすごい臭いが飛んできた!

「「「「!!!」」」」

べちょっ!

「「「「くっさーーーーっ!!!!」」」」

全員が鼻をつまんで振り返ると、必死の形相のとわが眼前に近づいていた。
ちょっと離れたところで、あまりの臭さにひっくり返るジェット君が見える。

「うわぁぁーーん!ナイト様とラギさんのぶぁかーーーーーーー!!」

べちーーーん!

見事な平手打ちがナイト、ラギ両名にヒットする。

ーーが。

「い、痛ぁーーーい!!!」

ラギは仮面を被っていたので、当然、痛いのはとわの手の方だった。

自分の手をふぅふぅしようとして、彼女はまた叫んだ。

「くっさーーーい!」

「…誰のせいだーーー!!」

全員から突っ込まれたのは言うまでもない…・。


後に聞いた話だと、彼女は、爺やに続いて閃光玉を投げるつもりが、あせってこやし玉を投げてしまったとか。
ともあれ、 強烈な臭いに戦意を削がれた彼らを、無事、引き離すことに成功した一行であった。


つづく
とわ&GG共著