対になるもの 18 | 徒然とわ日記

徒然とわ日記

日々の暮らしの中、心に留まった事を綴ります(^-^)
雑記帳みたいなものです。
見てくださったら嬉しいです(^_^)/

3人の姿を認めたジョウジは叫ぶ。

「お嬢様!銀火竜をお願いしますぞ!」

そして、その動きに注意しながら、シオン達の元へ駆けた。

「りんね!しっかりしろ!」

気を失ったりんねを抱きかかえ、シオンが声を張り上げる。

「おい!りんね!」

「りんね殿の様子は?!」
駆けつけ、しゃがみ込むジョウジ。りんねの全身に視線を走らせる。

「目立った怪我はしていないようだが…。」
心配そうなシオン。

「ならば、少し様子を見るか?」

「ジョウジ…。ああ、そうさせてもらう。すまない。」

「謝る必要などない。お前の、何よりも大切な人だろうが。」

「…ああ。この命より大切だ。」
シオンは、妻の身体をそっと横たえ、傍らの弓を握り締めた。

「待て。お前はここで、りんね殿を守るんだ。」
お前が行ったら誰が彼女を守るのだ、ジョウジの目がそう語っていた。
射抜くような、有無を言わさぬような強い視線。

シオンは、ゆっくりと頷いた。

「…わかった、お前の言うとおりにするよ。」

「よし。俺達は、銀火竜をこちらに近づけないようにする。
りんね殿の意識が回復したら、戻ってこい。」

「ああ。気をつけろよ、ジョウジ。」

「心配するな。もう、無謀な狩りはしないと誓ったからな。」


―――決して忘れはしない。
自分の、勢いに任せた浅はかな行動が、シオンのハンター人生を奪ってしまったことを……。



「ジョウジ…。」

「シオン…。」

2人は、どちらからともなく、拳を突き合わせる。

「頼んだぞ!」

「任せろ!」

ジョウジは銀火竜の相手をするべく、駆け出した。
その手のライトボウガンに、シオンとかつての自分の思いを込めて。



一方。

とわ達は、銀火竜の注意を引きつけようと積極的に攻撃していた。

「野郎!これでも喰らいやがれ!」

ガロンが、銀火竜の首を狙って、大剣を振り下ろす。

ガギィィィィィィン!

あっさりと銀火竜の甲殻に弾かれてしまった。

「ちっ!なんて堅い体してやがる!」

「ガロン!闇雲に斬りつけても消耗するだけだ!考えて攻めろ!」

ナイトが銀火竜の目の前に閃光玉を投げた。

ボシュッ!

再び辺りをまばゆい光が包むと、銀火竜は目眩を起こす。

「お嬢、今のうちに奴を麻痺させるんだ!」

「はい!」

とわは愛用のパラジグドエッジを抜き、銀火竜に躍りかかる。

キィィン!

「きゃっ!」

ガロンと同様、弾かれてしまう。

しかし。

「まだよ!」

「お嬢!傷のある部位を狙え!傷ついているなら、頭と翼は部位破壊しやすいはずだ!」

頭部を狙ってとわが斬り続けていると…。
―――やがて、刀身が光を放ち始めた――。

「はぁぁぁぁっっ!」

とわが気刃大回転斬りを当てるごとに、刀身が黄色、赤と色を変える。
彼女自身の気合いと比例するかのように、発光が強くなる。

「せいやぁーーーーーっ!」

バキィッ!

渾身の一撃に、銀火竜の甲殻が弾け飛んだ!
同時に麻痺の効果が現れ、短い叫びをあげて、銀火竜の動きが止まる。

「おおっ!」

「見事だ、お嬢!」


――お嬢様……。

とわが太刀を振るう姿を見ていたジョウジは、複雑な顔を見せた…。




つづく


とわ&GG共著