3人の姿を認めたジョウジは叫ぶ。
「お嬢様!銀火竜をお願いしますぞ!」
そして、その動きに注意しながら、シオン達の元へ駆けた。
「りんね!しっかりしろ!」
気を失ったりんねを抱きかかえ、シオンが声を張り上げる。
「おい!りんね!」
「りんね殿の様子は?!」
駆けつけ、しゃがみ込むジョウジ。りんねの全身に視線を走らせる。
「目立った怪我はしていないようだが…。」
心配そうなシオン。
「ならば、少し様子を見るか?」
「ジョウジ…。ああ、そうさせてもらう。すまない。」
「謝る必要などない。お前の、何よりも大切な人だろうが。」
「…ああ。この命より大切だ。」
シオンは、妻の身体をそっと横たえ、傍らの弓を握り締めた。
「待て。お前はここで、りんね殿を守るんだ。」
お前が行ったら誰が彼女を守るのだ、ジョウジの目がそう語っていた。
射抜くような、有無を言わさぬような強い視線。
シオンは、ゆっくりと頷いた。
「…わかった、お前の言うとおりにするよ。」
「よし。俺達は、銀火竜をこちらに近づけないようにする。
りんね殿の意識が回復したら、戻ってこい。」
「ああ。気をつけろよ、ジョウジ。」
「心配するな。もう、無謀な狩りはしないと誓ったからな。」
―――決して忘れはしない。
自分の、勢いに任せた浅はかな行動が、シオンのハンター人生を奪ってしまったことを……。
「ジョウジ…。」
「シオン…。」
2人は、どちらからともなく、拳を突き合わせる。
「頼んだぞ!」
「任せろ!」
ジョウジは銀火竜の相手をするべく、駆け出した。
その手のライトボウガンに、シオンとかつての自分の思いを込めて。
一方。
とわ達は、銀火竜の注意を引きつけようと積極的に攻撃していた。
「野郎!これでも喰らいやがれ!」
ガロンが、銀火竜の首を狙って、大剣を振り下ろす。
ガギィィィィィィン!
あっさりと銀火竜の甲殻に弾かれてしまった。
「ちっ!なんて堅い体してやがる!」
「ガロン!闇雲に斬りつけても消耗するだけだ!考えて攻めろ!」
ナイトが銀火竜の目の前に閃光玉を投げた。
ボシュッ!
再び辺りをまばゆい光が包むと、銀火竜は目眩を起こす。
「お嬢、今のうちに奴を麻痺させるんだ!」
「はい!」
とわは愛用のパラジグドエッジを抜き、銀火竜に躍りかかる。
キィィン!
「きゃっ!」
ガロンと同様、弾かれてしまう。
しかし。
「まだよ!」
「お嬢!傷のある部位を狙え!傷ついているなら、頭と翼は部位破壊しやすいはずだ!」
頭部を狙ってとわが斬り続けていると…。
―――やがて、刀身が光を放ち始めた――。
「はぁぁぁぁっっ!」
とわが気刃大回転斬りを当てるごとに、刀身が黄色、赤と色を変える。
彼女自身の気合いと比例するかのように、発光が強くなる。
「せいやぁーーーーーっ!」
バキィッ!
渾身の一撃に、銀火竜の甲殻が弾け飛んだ!
同時に麻痺の効果が現れ、短い叫びをあげて、銀火竜の動きが止まる。
「おおっ!」
「見事だ、お嬢!」
――お嬢様……。
とわが太刀を振るう姿を見ていたジョウジは、複雑な顔を見せた…。
つづく
とわ&GG共著