ナバルデウスの撃退に成功し、ワグナー達は無事、モガの村に帰ってきた。
村長は両手を広げて彼らを迎える。
「奴を追い払えたようだな!助かったぞ!」
チャチャとカヤンバも踊りながら出迎える。
「オマエたち、ナカナカやるなっチャ!」
「さすがはワガハイの弟子ンバ!」
件の太刀使いの船長も顔を見せる。
「よく無事に帰って来たゼヨ。どうだ、良い素材は手に入ったゼヨ?」
「はい、おかげ様で。」
そう言って、入手した素材を見せるワグナー。
神秘の発光体、湾曲した龍角、大海龍の鱗、大海龍の甲皮、大海龍の鎧毛。
船長は破顔した。
「うむ、この上質な素材なら、良い物がきっと作れるゼヨ。」
ワグナーと虎姫は揃って頭を下げた。
「情報をありがとうございました。」
村長がパンパンと手を打ち、皆の注目を集める。
「よし、今夜は島の恩人達のために、祝いの宴を開くとするか!」
大賛成!村人達から歓声があがった。
村長はワグナー達に向き直る。
「そういう訳だ、お前達も一度宿に戻って休むといい。
準備が出来たら倅に呼びに行かせよう!」
村長はそう言うと宴の準備に取りかかった。
その日の、太陽が海に沈む頃。
松明のもと、村の中心が活気に溢れていた。
新鮮な魚に焼きたての肉。樽入り酒に、各家庭からの惣菜。
皆々は歌い、踊り、酒を食らう。
子ども達は、宴の輪の外を走り回る。
ワグナー達と村人達は、その夜遅くまで楽しむのであった…。
次の日の午後。
村人達に見送られ、ワグナー達は交易船でタンジアの港町に向かう。
「温かい村だな。」
ワグナー、虎姫が肩を並べて甲板に座っている。
「そうね、気のいい人達だったわ。
…そう、ワグナー、このナバルデウスのお髭。しっかりしてるのに、繊細でしょ?」
ドレスの為に集めた素材。ワグナーと虎姫は、戦利品を大切そうに扱った。
「あ、本当だ。すべすべしているね。」
楽しそうに話す2人。
風駕と雷牙は、船員から飲み物をもらい、2人の元へ戻ってきた。
「古龍とは、かくも威厳ある生き物なのですね。」
風駕はあれから、頭が古龍で一杯らしい。
一同は頷き、思い出す。
「貴重な経験だったよな…。」
船はゆらり、彼らに休息をもたらす。
柔らかい太陽。
五体満足で帰れる幸せ。
ハンター達はバルバレへひた進む。
つづく
とわ&GG共著