番外編・異国の夜 4完結 | 徒然とわ日記

徒然とわ日記

日々の暮らしの中、心に留まった事を綴ります(^-^)
雑記帳みたいなものです。
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とわが足を踏み入れると、ホテルの入り口で、ワグナーとガロンが座っていた。

「よっ。朝帰りか。」

ガロンの軽口に、ブナハブラの足を突っ込んで、とわは晴れ晴れと笑う。

「ええ、ナイト様と。」

「ああ知っている。彼のオトモ…ジェット君と言ったか、あの子が知らせてくれたよ。
爺やには、わたし達の旅館に泊まってると言ってある。安心していいよ。」

兄達の気遣いに、とわは素直に頭が下がった。
「ありがとう…。」

「あと着替え。」
ワグナーの差し出した袋に、浴衣の替えが入っていた。

素敵な柄。
プレゼントだと兄様が笑う。
とわは嬉しく、その場でぱぱっと着替えた。

「…お前も、綺麗になったよな。
いつまでも小さいと思っていると、いつの間にか置いて行かれるな。」
ワグナーがしみじみと言う。

「兄様のえっち…。」

途端に顔を赤くし、見ていないと否定する兄。

とわは、心の中で謝る。
―ごめんね兄様、今のはわざとよ。
意地悪だったわね。


向こうから、爺やと連れ立ったカレン姉様が来る。姉様の出発の見送りだ。


大人で優美な姉様への、精一杯の抵抗。
子どもじみてるわよね、わたくし。

姉様とお別れのハグをしながら、わたくしは思った。

爺やにも、幸せな時間、提供できたかしら……。 それとも、かえって苦しい時間になってしまったかしら……。
でも、爺やにも、幸せになって欲しい。


往年の恋人達の背中を見送りながら、とわはブナハブラの羽を触る。

…わたくしには、こういうドレス、着る日は来るのかしらね…。



番外編・異国の夜
fin

とわ&GG共著