再会 ワグナー編 14 | 徒然とわ日記

徒然とわ日記

日々の暮らしの中、心に留まった事を綴ります(^-^)
雑記帳みたいなものです。
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貨物船が、ゆっくりと遠ざかっていく。
離脱に成功したようだ。豪山龍が急激に向きを変えない限り、もう安全だろう。

ワグナーは、ほっとすると同時に、はっと我に返った。
慌てて、大砲に弾を運んでは砲撃を加える。

トワと虎姫も、バリスタで巧みに攻撃していた。

攻撃を嫌ったダレン・モーランは、大きく回転しながら砂の海に潜り、姿を消した。


辺りを見回すワグナー。
不気味な静けさ。
貨物船は、既にその姿は見えない。

「ダレン・モーラン…逃げたのか?」

虎姫、バリスタの台座から降りてくる。
「そうだと良いけど…」

トワはたゆまず動く。
まだ、油断は禁物だ。
ただ隠れただけかもしれない。

「今のうちにバリスタの弾を補充しましょう、虎姫。」

警戒中のため、まずはトワがバリスタの弾を補充する。
交代で、虎姫が補充を始めた。


「いたぞーっ!あっちだ!」

マストの上方に居た観測員が、巨体を発見する。

再び現れた、ダレン・モーラン。
船2つ分くらい離れた場所に急速に浮かび上がってきた。

やはり、そう簡単に退いてはくれないか。

ため息をつく間もなく、豪山龍は大きく反り返り、憤石を飛ばしてきた!

その一つが、バリスタ弾を採取中の虎姫めがけて落下してくる。
彼女はまだ気づかない。

「危ない、虎姫!」


激突の直前、ワグナーは愛しい彼女に覆い被さった。

巨大な岩塊が、彼の頭部を直撃する。

「ぐはぁっっ!!」

ヘルムが音を立てて割れ、床に転がり落ちた。

ゆっくりと、ワグナーの体が倒れ込んでくる。

虎姫は彼の下敷きになりながら悲鳴をあげた。

抱き抱える虎姫の手に、生温かい血。


「ワグナーーー!」



つづく
とわ&GG共著