L'etoile

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吏卯ブログ

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怯える手

震えている

瞳は鹿の砂塵の中へ


緩めてあげよう、砂地に広がった縄を


背中を陽が暖め

なだらかな丘へ影はのびて


愛おしい涙は地に染み込み、あなたの鼓動に寄り添う


歌う鳥の声

こだまする、沈黙の慈しみ


慈しみ

水分がぬけきって、ひからびた音がきこえると


地面は重く重く沈む


石の冷たさを肘に感じるたびに


足の指が小刻みに震える


雨だれにもたれた、霞と風に


弱さに跪く、すみれの花よ


微睡みに喘ぐ、睡蓮の影に


鋭さに露に、息絶え


心臓の針金


この腕は足は、うなだれて


骨だけが意思をもち、ころがっている


稲穂の赤らみを


横腹の窪みが嘆く


お前の我が子は地に置いて

狼


燃える火がかけてゆく
えぐって髄に
静まりが聴こえるほど
先のものが白けるほど
しみて
鋭利な風がはいってくる

器はどこへいった
炎の器

湧きいるように
焦げたいのに
火種は宙をかすり
すり抜けてしまう

冷たいひらをなぞれば
いくらかの脈がさけぶ
熱を求めれば
狼が狐を喰らう