早皐月も半ばを過ぎて、あいかわらず〝火打石〟のブログは進まず。夏越の祓まで
に年始の紀州の参詣記が書き終えられるか心配になってきた…今回は睦月八日に
お詣りした串本町の無量寺さん(串本町のページはこちら 南紀串本観光ガイドの
ページはこちら ウィキペディアはこちら こちらもどうぞ)の参詣記ですが、これ
を書き終えると残すは湯浅町の施無畏寺さん一寺だから、まぁ今月中には書き上げ
られるか。4ヶ月掛かりの「紀伊国で(再び)寺社めぐり」となるわけですが、そう
するためにも早速無量寺さんの参詣記を。
絵画鑑賞も趣味の〝火打石〟は、円山応挙の高弟 長沢芦雪の『龍虎図』が無量寺
さんの本堂の襖絵であることは知っていました。『龍虎図』は2017年の10月、愛知県
美術館(こちら参照)と昨年(2023年)12月、大阪中之島美術館(こちら参照)で
目にしているのですが、紀州に足を運んだのですからその襖絵を所蔵しておられる
無量寺さんを何としても拝観したくて参詣…平成29年秋の愛知県美術館の展覧会は
“和歌山県串本町の無量寺のしつらえを再現し、芦雪の作品で最も有名な《虎図襖》と
向かい合わせに描かれた《龍図襖》をはじめ、子犬や雀、蛙といった小さな生きもの
を描いた作品などを展示。”(こちらより引用)だったのですが、その展示を目にした
時の感激を思い出しながらお寺の門をくぐりました。
※串本応挙芦雪館についてはこちらをどうぞ 南紀串本観光ガイドのページはこちら
応挙芦雪館は本堂をお詣りしてから入館しました。
味わい深いですね。
芦雪の「魚」の落款についてはtakeshiharaさんのこちらのブログをご覧になってください<(_ _)>。
ブログを読むと“MIHO MUSEUMの芦雪展”についての言及がありますが、そちらについてはこちらを
どうぞ。
美術展鑑賞のブログではないので応挙や芦雪についてはこちらでは触れませんが、
無量寺さんの中興の祖とされる愚海和尚と応挙、芦雪のつながりについてはこちらの
「無量寺の和尚と応挙・芦雪の物語」をお読みください<(_ _)>。〝火打石〟は彼ら
の“絆”については昨年師走大阪中之島美術館で鑑賞した芦雪展で知りましたが、その
時、芦雪の死が尋常なものではなかったという説を聞き、とても驚きました(芦雪
の生涯についてはこちらをお読みになってください<(_ _)>)。
☝昨年師走、大阪中之島美術館で芦雪展を鑑賞した時の写真。この時、「魚」の朱文
氷形印がデザインされた御朱印帳を購入し、今回の南紀での寺社めぐりで芦雪ゆかり
のお寺さんの御朱印を拝受しようと思っていたのですが、その夢は残念ながら叶わ
なかった…
☝購入した御朱印帳です。この御朱印帳に芦雪ゆかりのお寺さんで御朱印を授与
していただければ嬉しいなぁと思っていた…って、それにしてもこの御朱印帳、絶対
欧米の方の受けを狙っているでしょ。
※芦雪の南紀での活躍については「わかやま歴史物語」のこちらの記事等をお読みになってください<(_ _)>。
☝こちらは平成29年神無月に愛知県美術館で撮影した写真。逞しい虎猫と愛らしい
仔犬と観てしまうのは〝火打石〟だけでしょうか?…
御本堂の写真ですが、木の影で一部見えにくくなってしまっていますね。申し訳
ございません<(_ _)>。無量寺さんの御縁起についてはこちらをどうぞ。“錦江山
無量寺は、本土最南端の地である和歌山県東牟婁郡串本町に在る、虎関禅師の開山に
よる臨済宗東福寺派の別格寺院です。”とのことですが、虎関禅師についてはウィキ
ペディア(こちら)をどうぞ。応挙芦雪館には虎関禅師の頂相が所蔵されています
(こちら)。
応挙・芦雪の作品が手大切に保管されています。こちらも拝観させていただきました
が、「荒天時は文化財保護のため、収蔵庫の入館はできません。本館のみの観覧と
なります。」とのこと。
無量寺さんで拝受した御朱印はこちら(*^_^*)☟。応挙芦雪館で書き置きのものを
拝受いたしました。御朱印にも「魚」の印が押されていますね。
無量寺さんをお詣りした後、「道の駅くしもと橋杭岩」で名勝橋杭岩(ウィキ
ペディアはこちら)の絶景を楽しみました。
海面を眺めていると小魚が群れ泳いでいるのが見えました。
魚の種類が同定できない…お魚に詳しい方ならわかるのでしょうが。
こちらも…わかりそうでワカラナイ。
昨年の熊野三山詣の時から参詣を願っていた無量寺さんをお詣りできて大満足の
〝火打石〟。芦雪ゆかりのお寺さんを巡るという夢は果たせませんでしたが、
それは後日のお楽しみということで(いつその“後日”が来るのかはまったく定か
ではありませんが…)。念願の高野山詣や紀伊國一之宮の丹生都比売神社さんの
参拝も果たせた今回の「紀伊国で(再び)寺社めぐり」の旅でしたが、もうそろそろ
終わりの時が近づく…この後、“醤油発祥の地との伝承がある”(ウィキペディア「湯浅町」
参照)湯浅町にある、明恵上人ゆかりのお寺 施無畏寺さんをお詣りして紀州での二度
目の寺社めぐりは終了します。次回は施無畏寺さんの参詣記となりますので、気長に
お待ちくださいますようお願い申し上げます<(_ _)>。