2020年9月12日は伊豆市で寺社めぐりを楽しんで、翌週の4連休(9/19~9/22)は20日・21日
に富山県へ1泊旅行…夫と二人、マイカーでほとんど人と接触しない静かな旅行を楽しみ
ました。(コロナ禍に関係なく、私たちの旅行は常にひっそり、酒も飲まずに淡々と動くだけ
です。) 越中国での参詣記は後程能登国での参詣記と併せて―できればこの春行く予定の
加賀国での参詣記と併せて書かせていただく予定ですので、いまは伊豆国行脚の記事を。
9/27は箱根と熱海へ…この日は箱根で美術展鑑賞を楽しんだ後熱海で「伊豆88遍路」巡礼。
今回の記事は久しぶりに美術展鑑賞記を。半年ぶりに駿府から箱根の関を越えて(?)、
箱根町小涌谷の岡田美術館と箱根町仙石原小塚山のポーラ美術館をハシゴしてまいり
ました。
岡田美術館では「北斎の肉筆画」展を鑑賞。〝火打石〟は数年前から“浮世絵師が自ら
の筆で直接絵絹や紙に描いた”、肉筆浮世絵が大好物。北斎の師匠の勝川春章の肉筆画
なんて、もうほんとにウットリ…そんな次第でコロナ禍中に関所破りを決行。存分に夢の
世界を堪能させていただきました。
流麗なS字型の構図が見事な≪堀河夜討図≫…いろいろあって兄の源頼朝に睨まれた
源義経。頼朝は弟を討つ決意をし、土佐坊昌俊らに六条堀河の義経の館を襲わせるが夜襲
は失敗に終わる。(「堀河夜討」についてはこちらの記事等を参照なさってくださいm(__)m。)
絵は、義経の愛妾・静御前が敵の襲来を察知し、大急ぎで武具を義経に渡す場面を描いて
いますが、戦の前の緊迫感が動きのある構図で見事に表現されていますねぇ…今回の
展覧会では〝火打石〟はこの絵が一番目に留まったかな?。(北斎の師匠の勝川春章にも
≪堀河夜討之図≫がありますね→こちら。)
続いて仙石原のポーラ美術館へ…「モネとマティス もうひとつの楽園」を観に行きます。
前回、3月に来た時は雪が降ってた…半年の間にいろいろあったなぁ。絵を観ることを
こんなに不自由する日が来るなんて想像もできなかった。
(☝3/14、「シュルレアリスムと絵画」展を観に行った時の様子)
実は残念ながら〝火打石〟はモネもマティスもそれほど好きではないんですよね。それでも
思うように美術館で絵を観ることが難しいコロナ禍中の現在、かつてのようにハシゴして存分
に生の絵を観られることは最高に嬉しい。この日は感激のあまりふだんは買わない
オリジナルグッズをミュージアムショップで購入。