神無月の晦日は箱根と三島に出た〝火打石〟夫婦ですが、霜月初め
の週末は静岡県西部、天竜と浜松でいつもの行動=美術展鑑賞と
寺社めぐりをとりました
。以前から行きたいと思っていた浜松市
天竜区二俣町二俣にある秋野不矩美術館に出かけたのですね。
(その後浜松市美術館と博物館にも行きました。) 秋野不矩美術館
にはなかなか行くチャンスに恵まれなくて
…夏に静岡市美術館で
開催された「大観・靫彦・龍子らと修善寺」を観た時に、10/8からに
秋野不矩美術館で「石井林響と西山翠嶂」が開催される(11/13まで)
との情報を得て、これは観に行かなければ
と思い、その時を待って
いました
。静岡市では11/3-11/6、大道芸ワールドカップin静岡
2016が開催されていたのですが、申し訳ないが大道芸より美術展
なのよ〝火打石〟は
。夫は夫で浜松での寺社めぐりに期すところが
あるらしく、互いの思惑が一致したということで天竜→浜松のお出かけ
が決定
。大道芸で賑わう静岡市を後に浜松市天竜区に向かい
ました
。
“秋野不矩を育てた師 石井林響と西山翠嶂”と言われても、申し訳
ないが〝火打石〟はその3人のことよく知らないよ
~…その意味
でもこの企画展は観たい企画展でした。前回の記事で書きましたが、
〝火打石〟は近代日本画ってあまり観ていないのよね
。なので
機会があればできるだけ企画展などを観に行くようにしているわけ
です
。
やってきました眷恋の秋野不矩美術館
。
秋晴れの良い天気
。駐車場から美術館までは結構上るのですが
(足の悪い方は美術館前まで車を入れられるようです)、爽やかな秋の
陽射しの中(暑いくらいでした…)、おばさんは息を切らせて坂道をよろ
よろと上ります
。
見えてきました秋野不矩美術館
。わぁ、なんかおしゃれ、かわいい
感じの建物…“緑に囲まれた丘の上に位置し、天竜杉や漆喰を使い、
自然をキーワードにした美術館らしくない外観も必見。屋根は長野県
諏訪産の鉄平石で葺かれ、外壁はワラと土を混入した着色モルタル
と天竜の杉材の板で覆われています。雨どいはヒノキとサワラの
半丸太をくりぬいた木製で、雨の降る日には、雨どいから、雨が滝の
ように流れ落ちます。”と静岡県観光のサイト(こちら)には紹介されて
いますが、ほんとに素敵な美術館
。
↑美術館の入り口はこちら
。中に入ると靴を脱いでスリッパに履き
替えるのですが…“館内では靴を脱ぎ、足元には籐ゴザが敷かれ、
座ったり自由なスタイルで楽しめます。”と静岡県観光のサイトには
あるのですが、正直〝火打石〟はこれがちょっとめんどくさかった
。 良い工夫だとは思うのですが…
↑↓館内のテラスからの眺め。天竜の山々もまだあまり色づき始めて
いないようです。
企画展は…〝火打石〟にとっていちばん
だったのは秋野不矩の
師の石井林響が千葉県出身の画家だったということ
。下総国の
住民だった〝火打石〟ですが知らなかったなぁ
。その作品は千葉
県立美術館や千葉市美術館に残されているようで…。〝火打石〟、
千葉県立美術館て行った記憶がないんだよなぁ
。千葉市立美術館
は何度か足を運んでいるのですが
。(今年の2月にも…こちらの
記事をどうぞ) 「文人として生きる− 浦上玉堂と春琴・秋琴 父子の
芸術」も観たいのよねぇ
。(千葉県立美術館は、昨年11/17から今年の1/17
まで開催されていた「香取神宮―神にささげた美―」が観たかった
。年末年始が
休館でなければ☜無茶言うよ
観に行けたのに。) 林響の絵は南画調の絵
が好き
。西山翠嶂は《広寒宮》にうっとり…“広寒宮”は“伝説に登場
する月にあるとされる宮殿”(←ウィキペディア「月宮殿」より)だそうですが、
“綺麗なお姉さん”好きの〝火打石〟は、優美に舞う仙女たちに
夢心地
。この絵は京都市美術館が所蔵しているのね
。京都市
美術館、5月に「光紡ぐ肌のルノワール」展を観てきたっけ(こちらの
記事をどうぞ)
。開催中の「若冲の京都 KYOTOの若冲」も観に
行けたらなぁ
。翠嶂は竹内栖鳳に師事していたそうですが、だから
ですかねぇ、《斑鳩》(→こちら参照)が良かったな
。(ところでこの
《斑鳩》で描かれている鳥は斑鳩=イカルではありませんよね。〝火打石〟の目には
シラコバトのように見えるのですが違うかな?。でもシラコバトは関東の鳥だし…埼玉
県の県鳥で越谷市の市の鳥なんですよね
。がんばれコバトン
。なんてそんな
こと翠嶂の絵の前で叫んでどうすんだっての
。)
林響が千葉県出身だったことに驚き、翠嶂の仙女や鳩(?)に目を
奪われた「石井林響と西山翠嶂」展
。美術館は内装も素敵で
やっぱり観に来て良かった
。美術展を観終えた後、農産物直売所
「山の市」でむかごを買って、今日(11/8)炊き込みご飯を作りました
。この季節になると一度は食べたくなるんですよね、むかごご飯…
目と腹を満たした秋野不矩美術館訪問となりました
。







