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花見に行った。
関西では、今が満開で、来週はもう散ってそうな感じである。

花見の席で、今年新しくできた駅では、コブクロの「桜」がかかっているらしいという話から、「代表的な桜の歌って何?」という話になった。
で、いろいろ思い出しているうちに、この曲を思い出した。

アイドルも90年代になると、何をやっても売れないようになっていて、売れる人は女優として名が売れている人が中心となっていた。
歌手と違って、女優という人たちは何がきっかけで売れるかわかりにくい。
本人よりも、演じている役の影響力が大きいからだ。

裕木奈江が何がきっかけで売れたか忘れてしまったが、突然売れて、突然バッシングにあい、そして影をひそめてしまった。
今でも女優活動を続けているようだが、あまりテレビで見ることはない。

この人は、とにかく「雰囲気」の人だったように思う。
演技が上手いということもない。
歌が上手いということもない。
「もしかしてカワイイのでは?」と思わせる雰囲気だけが長けていたのだろう。
この曲は、彼女がまだ人気があった頃の曲だ。
ちょうど、あの「ポケベルが鳴らなくて」の直前の発売で、秋元康&筒美京平による、春のさわやかな曲。
もちろん、舞台は駅で、待っているのは汽車、舞っているのは桜(w)

 ♪桜が散る アルペジオ
  石畳に 風の五線紙
  もう 心に別れの 序曲

この曲での桜は、別れの序曲を奏でる音符として現れる。
たぶん、この部分がこの曲の全て。
あとは

 ♪そんな やさしさは ずるすぎる
 ♪一緒に 行きたい
 ♪煙草を ぷかりとふかし
 ♪最後に 何もないの?
 ♪あなただけが 汽車を乗りかえ
 ♪あなたの手を 離さなければ

などなど、過去の名曲をつなぎあわせたような歌詞のオンパレード(w)
秋元康お得意の遊びなのか、それとも焼き直しなのか、それは微妙なところだと思う。

とりあえず、筒美京平大先生のキャッチーな曲のおかげで、名曲風な雰囲気を漂わすことには成功している。
これも、彼女と同じく「春っぽい雰囲気」だけを楽しむような曲かもしれない。
だが、この頃の裕木奈江には、この曲を表現しきるだけの輝きというか雰囲気があった。
歌が下手なのに、絶対的な自信満々の笑顔だった。
不思議なもので、こういう輝きは、売れている人だけにしか宿らない。

という訳で、この曲も自分の中ではちゃんと輝いている。
結局は、光り輝く何かがはがれた後に何も残らなかったので、転げ落ちてしまった訳だが、その光り輝いた何かがあったことはスゴいことだと思う。

個人的には、あのバッシングの嵐をはねのけるだけのビッチぶりがあれば、もっとファンになったのにと思う(w)