過去のHPの記事を転載しています。


【人生初のサーキット全開走行】


行ってきましたよ~~。え?どこに?って「サーキット」です。「サーキット」。それもゲーセンでさえビビって走らない「鈴鹿サーキットのフルコース」を走って参りました。僕は極々最近まで、とっても普通の人でしたから「自分のクルマでサーキットを走れる」ことすら知りませんでした。本当です。

 ご一緒したのは、gtvseiさん(GTV6)、がんちゃん(GTV2.0)、だいすけさん(GTV6)のフェッタ軍団と、かたおかさん(75TS)、ゆうさん(75QV)、みゅうさん(155TS16V)。にしても鈴鹿は遠いですね~。行くだけで疲れちゃいました(笑)。これから「走る」というのに、もう腰が痛かったりして(^^;;;;;。 Plus Alfa のススメ ~ Episode 2 ~-鈴鹿1


【ラインを憶える?】

Plus Alfa のススメ ~ Episode 2 ~-鈴鹿2  今回は鈴鹿のフルコースを30分×2本フリーで走れるというものでした。何がスゴイって鈴鹿をフルコースで走れる機会なんて滅多にないんです。ろくにサーキット走ったことがないので準備も手際が悪くあたふたしていると、「初めてのサーキットが鈴鹿なんて幸せだねぇ~(^^)」と後ろでgtvseiさんが笑っていました。

 でも残念なことに、そのgtvseiさんのGTV6は前日にプロペラシャフトのヨークが割れてしまい急遽代車のベンツ190E 2.3 16V(AT)で来ていたのでした。見かけは普通のベンツですがコスワースチューンのDOHCヘッドが載ってます。「このベンツ凄い速くてイイ車なんだけど、やっぱりGTV6で走りたかったなぁ」とは、gtvseiさん。
 別にレースではなくて普通の走行会なので、ピットに並びます。ただ、初めてファミ走で走ったFISCOの時と違うのは「アルファだけではない」ってこと。本当に「普通の走行会」なんです。ランエボやR32GT-R、RX-7にインテR、GTウイングをつけたNSXまでいます。なんとなくですがまわりがアルファばっかりの方が安心感がある気がするなぁ。悪い人たちではないのですが、不良に囲まれている様な閉塞感や圧迫感を感じました(笑)。
 「うわぁ~みんな速そうだなぁ」ってビビっているうちに走行開始。「ど~しよ・・」。初めの1~2周はペースカーについて慣熟走行をし鈴鹿のレコードラインを習得します。でもね・・・ペースカーの真後ろでラインを学べるのならともかく、列の一番後ろの方だったので前の人が走っているラインが正しいかどうかすら疑問でした。
 経験の浅いうちは、慣熟走行ではペースカーの真後ろを取った方が得ですね。しかも長い長い鈴鹿サーキット、とても2周くらいで憶えきれるものではありません。実は「憶える」という感覚自体が間違っているのですが、最初のうちは仕方ないと思います。本来は「感じる」でなければなりません。


【勉強不足の経験不足】

 慣熟が終了し「フリー走行」に突入です。僕はS字を過ぎたあたりだったかな??。エンジン音が一斉に高まり、全車全開です。「こ・・こあいよぅ」。とっても嬉しいのですが正直そんな気持ちでした。懸命に前のクルマについて行こうとましたが、ハッキリ言って「あぶねー初心者」状態で目の前に迫るコーナーをただただクリアする様な感じで走っていました。 Plus Alfa のススメ ~ Episode 2 ~-鈴鹿3

 ドアンダーでハンドルを切りたし、ビビって立ち上がりでアクセルを緩めたりしているので、前との差はどんどん開いていきます。問題はその直後に起こりました。実は、前のクルマがいなくなってしまったので「どこを走れば良いのかがわからない」状態に陥ってしまったのです。いかんせん勉強不足&経験不足、ことごとく失敗して何がなんだか解らない内に1本目が終了してしまいました。1本目が終わった時の感想は「スんゲー恐かった」というのが本音。クルマ降りて笑えなかったです。前にクルマがいなくなってしまうとスピード感覚が麻痺し、ラインを憶えていないことが不安を煽っていたのでした。これはイカンと思い、休み時間に鈴鹿を走り慣れておられる「ゆうさん」に「どう走れば良いか」をレクチャーしていただきました。


【サーキットの負け犬】

 ゆうさんのアドバイスは、超初心者に対しては非常に簡潔で有効なアドバイスでした。それは・・・「全ての縁石を自然に踏んでいく気持ちで走るといいと思うよ。タイヤの跡で黒くなっているトコ(^^)」・・・うんうん。それなら解りやすい。

 走り方を悪い頭に叩き込み再チャレンジすると・・・。うほ~。楽しい楽しい。さっきまでは走るだけで精一杯だったのに、「次はちょっとブレーキを遅らせてみよう」とか「も少し早くアクセルを開けてみよう」とか、そんな余裕が出てきました。
 と、背後から爆音が・・・羽根つきのシャコタンNSXです。あっという間に置き去りになってしまいました(泣)。「俺の闘志を返せ~」。国産車軍団は本当に速かった。ランエボやGT-RやインテR・・・、何台に抜かれたか解らないくらいです。
 さぁ~て、次のエモノは(ってさっきから負けてるけど)・・・お。ホワイトボディのスープラ。「ふっふっふっ・・君は重くて曲がるの大変なんじゃないの?」。なんて言っていたら、眼前に迫るのは長さ1kmの西ストレート。迫り来る・・・いや通り過ぎる爆音。・・・・・白い影が消えていきました・・・・・グーの音も出なかったっす(T_T)。

Plus Alfa のススメ ~ Episode 2 ~-鈴鹿4  スープラ君にも、ぶっちぎられて1人寂しく走っているとバックミラーに新たな影が。そう。それは「gtvseiさん」のベンツでした。流石に速い。ところが一向に抜いてきません。う~ん不気味だ。背後について走りをチェックするなんて、「ドラテク特訓道場」の黒沢元治みたいです。

 後ろから見られているので頑張らなきゃと思いながら、S字、逆バンク、デグナーを懸命に走っていると、何と「だいすけさん」のGTV6がヘアピン手前で停まっていました。横にはヘコンだGT-Rが。動揺しつつもピットに戻りました。


【トラブルシューティング】

 接触かと思ったのですが、そうではないみたい。ちょっとだけ安心しました。パドックでしばらく待っていると、黒いGTV6が牽引されてきました。なんでも「アクセルがだんだん吹けなくなって来てエンストしてしまった」とのこと。エンジンが再始動できず、ちょっと大変そう。最後のブリーフィング終了後、トラブルシューティングの開始です。「トラブルシューティング」と言ってもメカ音痴な僕は何もできないんだけどさ(^^;;;;;;;。

 ここでまたも大活躍だったのは「gtvseiさん」。それとGTV2.0の「がんちゃん」。2人でテキパキとチェックしていきます。クルマを揺すってガソリンの量をチェックして、プラグを抜いてカブリ&スパークチェック。僕はと言えば、横でライトを照らしたり、メガネレンチを渡したり、「あーでもない、こーでもない」って騒ぐくらいしかできません。お役に立てず本当に申し訳ない。情けなかった。 Plus Alfa のススメ ~ Episode 2 ~-鈴鹿5
 すぐに「フューエルホースに燃料が来ていない」ことが判明。次はフューエルポンプのチェックです。イグニッションONで「カチッ」っと音がするのですが、その後は作動音がしない様子。「かたおかさん」の75の正常なフューエルポンプの「コンコン・・・」って作動音と較べると全く違う。そこで今度はフューエルポンプまでの電源ラインを疑ってみることに。もし電源ラインが死んだだけならバッテリー直結にすれば走り出すことが可能で、希望が見え始めたのでした。
 しかし、期待も虚しく配線にテスターをあててみたところ残念ながら規定電圧が来ています。「置いて行くしか無いねぇ・・・たぶんポンプ自体の故障だ」。非常に残念です。僕が出来るのは、「だいすけさん」を東京までお乗せすることだけ。
 その後、GTV6は主治医の工場に入庫し、やはり「フューエルポンプの焼き付き」と診断されました。その場で修理こそ出来なかったけど、短時間で正確な診断をした、けんしさんやがんちゃんは流石だと思いました。


【まとめ】

 簡単に感想を言えば「1本目はスゲー恐かったけど、2本目はエラく楽しかった」って感じです。最後に後ろから見ていた「gtvseiさん」にアドバイスを戴きました。
 「kasaさんは、ハンドルの切り方とブレーキの踏み方が雑だね。一気に動かすから、あれじゃ~ケツが滑るよ~」ですって。う~ん、滑ってたのは自分のせいだったのね。「それから、あんなに馬鹿丁寧に縁石を踏んで行かなくてもいいんじゃない?。ちゃんとコーナー立ち上がってるのに、わざわざ縁石踏みに行っている感じだよ。コース幅の使いすぎ。」とも。だってそれは、ゆうさんのアドバイスを守る以上のことができなかったからだってば(爆)。全部シッカリ見られていました(^^;;;;。

「今日の反省点を生かして練習しなければ」って思いました。でも楽しかったな。ホント。