今年のキャロット募集の平均価格は3759万円だそうです。
まだディープキンカメ産駒がラインナップされていた2年前の平均価格より300万円以上高くなっていますね。10年前の水準と比較すると1000万以上高くなっているようで。
それでも売れるんだから安くしてやる義理はありませんよね。
ただ、実際以前よりボッタくるようになったのか?というとそうではないような気がします。
わかりやすい例として、リスグラシューの全弟となるリリサイド21は3年前にも募集された全兄であるクローヴィス(リリサイド18)と同額1億円での募集でした。当時は増税前でしたからある意味値下げされているとも取れます。
手前味噌ですが、モントライゼが重賞を勝ったにもかかわらずその半弟ムーングロウ21はモントライゼと同じ3000万での募集です。
思うに募集価格は割と血統構成のみによって機械的に決められてる感じがしますよね。そこに募集馬各々の個性はほとんど反映されていないように思えます。出資側からすれば「なのに高い」という部分は募集額に考慮されていないから需給で齟齬が生まれるんだろうなあと。ま、逆もしかりなんですが。
そして価格設定は昔と変わらないんだけど、近年絶好調な種牡馬ビジネスの煽りを受けて募集額が上がってしまっているということも感じられます。とすれば出資する側も種付料が上がる前に手を出しておく、というのは前にも増して大事なことになるのかもしれません。
10年前と比較してどうなのかまではわかりませんが。
さて前回は数字の面で今年の募集は魅力に乏しいという話をしましたが、今回は馬体面での話をしようかと思います。
一言で言うと、膝より上は良いのに膝より下が良くない仔が多くありませんでしたか、ということですね。いわゆる脚下が良くないというやつでしょうか。
と言うのも、二大不正肢勢ともいえる弓脚や立ち繋ぎの馬が今年はいやに多いなと感じたんです。カタログをパラパラめくって目に留まる馬体の持ち主が心なしかいつもより少ない。
典型的なのがリスグラシュー21の馬体なんてどうですか。
上物は初仔ながらもさすがあのリスグラシューの仔だと思える見事な体つきですけど脚を見ると弓脚・・・というか、両前とも外向してますよね。正面から見ると「く」の字になっています。だから結構な内弧歩様をしている。これどうなんだと。
他にはアールブリュット21とか。
こちらも膝から上は惚れ惚れするような馬体ですけれど、脚下を見るとやや弓脚気味で見事な立ち繋ぎ。あくまでも自分計測ですが65度ありました。これもどうなんだと。
レネットグルーヴ21なんて誰の目にも明らかに反っており、いかにも危うそうな感じがしますが・・・。
こんな感じで気になる脚下をした馬が今年のキャロット募集馬には目立っていた印象です。いちいち挙げませんが他にもまだまだいます。
あとは単純に手術歴や悪癖持ちが多かったですね。これに関しては、以前は公表されていなかったということもありますし、遅かれ早かれという面もあるとは思いますけど。
とは言え、これらの特徴を一概に否定することは出来ません。
何故ならまだ走っていないから。
というか、私自身は経験が浅くこういった不正肢勢の事例についての実感がまだあまりありません。だからこそ巷で言われていることが本当に正しいのかどうかを確認するには、やはり今年の募集はうってつけの教材だと感じるわけです。
今後の出資のため、しっかり見極めていきたいですね。
-キャロットクラブより情報の転載許可を得ています-




