俺は非番なので外出でもしようかと考えていた

南米は初めてで
最初はいつも通り地元の料理を食べようとした。

しかし被害は深刻で
街は半壊滅状態に。

飲み物を買いたいので自動販売機を探すと、有るにはあったが俺は直ぐには手を出さなかった
酒を引いて酔っぱらっては(無印ゲシュペンストクロスオーバー物にて)減給ものだ

しかし喉の乾きはきつく、気が付いたら硬貨を投入していた。

さて、何を選ぼう
自販機は小型で、一昔前のように三種類の飲み物が。
左はアルミ缶に入った真っ赤で派手な文字が書いてある飲み物。大手の清涼飲料メーカーのマークがある。
真ん中は五百ミリボトル缶に入った飲み物。中身は見えない
右は今時瓶に入った飲み物、瓶の色で判別は付かないが、ラベルには日本語のような文字が書かれている
さて如何にしたものか

俺は真ん中のボタンを押した
そして手に持つ
ひんやりした感じが伝わる

キャップを開きボトル缶を傾ける
そして豪快に吹き出した
なんだこれは!?
凄まじく辛い(酒的な意味で)
俺はボトル缶を叩きつけた
(※ゴミはゴミ箱へ!)

次は左のボタンを押した
やはり大手が無難だ。
どうやら現地語になっていりらしい。
炭酸飲料にありつけた。

そして五百ミリを一気に飲み干し、ゴミ箱へ

その時地面が揺れた
「地震?いや、違う!」
司令部から通信が入った
「ナハトさん、市街地でモビルスーツが暴れています!」
「何、テロリストか!?」
「そ、それが、ザフトのジン一機です!」
「!?」

ここは南アフリカ共和国。
連合の防衛部隊もいるが、戦闘ヘリコプターやリニアガン・タンクでは太刀打ち出来ない。
「至急、お戻り下さい!」
「いや、問題ない、ゲシュペンストは出られるか?」
「え?は、はい」
「わかった、パッチ開けてくれ!」
俺は携帯端末を取り出した。
そして掲げ、魂から叫ぶ!
「コール・ゲシュペンスト!」
彼方より現れたゲシュペンストに飛び乗る!

「これより現場に急行する!座標を頼む!」
「あっ、は、はい!」
ゲシュペンストを飛ばし、急行する。
そしてあることに気付く
武器がない
正式には手持ち武器を持っていないだけなので、ダブル・プラズマ・ステークとスプリットミサイルのみ
市街地からは黒煙が上がっていた
「ゲシュペンストが相手だ!」

相手はジン一機
右手に重突撃機銃
左手にはキャットゥス無誘導砲を携行している

一応通信を送る
「そこのジン、今すぐ武装解除しろ!さもなくば・・・っ!」
ジンはいきなり撃ってきた!
ステップを交えながら避ける

仲間の部隊が援護射撃をかけてくるが、まるで効かない。
ヘリの機銃、リニアガンなど、至近距離から何発も撃ち込まないと撃破は出来ない!

相手はかなりの腕の様だ
スプリットミサイルも普通に避けてくる

ならば接近戦を挑むだけだ
バーニアを吹かして飛び上がり、上を取る!
そのまま後から何発か格闘をぶちこむ。
ジンも重斬刀を払い、斬りかかってくる

「ジェット・マグナム!」
プラズマ・ステークを刀にぶつけ、弾き飛ばす!
「右手のも喰らいやがれ!」
さらにもう一撃!
ジンは膝を着く。
どうやらプラズマ・ステークにより駆動系(バッテリー駆動)に異常をきたしたらしい

そこに、リニアガン・タンクのリニアガンの嵐が飛んでくる!
電磁の弾はコックピットに次々食らい付く。
そして焼夷弾による集中砲火にて、ジンは完全に沈黙した
「敵機内の生体反応消滅」

ジンは鹵獲され、基地にて。
「んじゃ、テロリストの正体を拝ませて貰いますか」
レーザートーチでハッチを焼き切り、中を見たとき、その場の全員が黙った
「・・・マジかよ」
中には幼い子供が三人
全員焼夷弾にて蒸し焼きになって死亡していた

常識的に考えて
子供に出来るわけがない

結局
こいつらは特殊な訓練を受けたことにより強化された兵士だということになった

後日、オーストラリアにおいても同様のテロが発生
テロリストは子供だった

彼らは丁重に埋葬されたのだろうか・・・