「出撃するぞ、ハッチ頼む」
「グルンガスト、出るぜ!」

核攻撃が始まった。
もはや連合軍も押されっぱなしではない

数に勝る連合が押していく
もうじきプラントは粉々だ

しかし気になるのはアークエンジェル達
最近見ていないが・・・


「あの砂時計(プラントの通称)ともお別れだ。あばよ、宇宙人達」

「・・・高速で接近してくる何かがいるぞ!今までの数倍近いぞ!」

「来たか、救世主様御一行!」

識別信号はフリーダムと赤いガンダム
しかし大型っぽい
なにか特殊な装備でも?


「ロックされた!?」
かなりの遠距離
しかしコックピットにはロック警告が鳴り響く
思い切ってフルブースト、急降下した。

次の瞬間、戦場に七色の光が走った。
そして次々揚がる花火
「馬鹿げた火力だ」

そして奴は現れた
フリーダムと赤いガンダム。
ジャスティスと言うらしい

しかし以前と姿は違い
巨大な何かを取り付けている

「イルム!どうする?」
「ピースメーカー隊をやらせるわけにはいかんな」

「ナハトさん!」
「よう、キラ!プラントの救世主気取りか!」
「僕たちはただ、これ以上戦いをさせるためにはいかないのです!」

フリーダムのユニットより更に強力なプラズマビームを乱射してくる。

「だったらほっとけよ。今戦いは終わるのだぞ・・・プラントの負けでな」

負けじと此方もニュートロンビームを放つ

「核で相手を滅ぼして、ですか!」

ユニットの砲頭より巨大なビームソードを展開して薙ぎ払う!

「それが戦争さ!」

かわしながら至近距離に潜る!
「とったぁ!」
「クッ!」

剥き出しの機体に向かってニュートロンビームを構える!

「でぇぇいっ!」
「何!」
フリーダムがユニットごとサマーソルト。
こちらは離れざるを得なかった

イルムはと言うと、グルンガストの怪力でジャスティスのユニットをへし折った。

「ナハトさん、僕は・・・貴方を倒します!」

フリーダムとジャスティスは全速力で突破していった

「追い付けないか!」
「くそっ、核ミサイルが!」


俺たちはまたも負けてしまった。

後に聞いた話だが
ザフトはプラント付近に部隊を伏せていたらしく
作戦の失敗は目に見えていた


「帰還するか・・・」
「まて、ナハト!遠方よりエネルギー反応!でかすぎる!」
「離脱!」
二機が全速力で横に駆ける。
よく分からないがヤバイ!

戦場を終末の光が薙いだ


ザフトの新兵器「ジェネシス」。
いわばコロニーレーザーだ
ミラージュコロイドにより場所を伏せ、プラント総攻撃に合わせた形だ

連合は総戦力の40%を失う大損害
通常なら月面基地に帰還するのだが

何だかの戦艦に乗るブルーコスモスの盟主が
「プラントぶっつぶしてやんよ馬鹿野郎」
てな事を言うから我らも向かうことに。

翌日、ジェネシスの第二射により月面基地は消滅

再度の核攻撃を行うことになる。

しかしまたもアークエンジェルに阻まれ、御自慢の三機のガンダムは全機撃墜
盟主様も名誉の戦死

地球連合の敗北は決まった。

イルムは親父に連絡した
「地球連合を見限れ」と


そして俺は
「ナハト!」
「イルム、か」

「何処へ行くんだよ!?戦いは終わったぞ」
「俺にはまだやることがあるんだ・・・キラとの決着だ」
「死ぬ気か?馬鹿はやめろ!」
「死ぬ気はないさ。生きていたらまた会おう」
ゲシュペンストはハッチをこじ開けた
「そんな装備で大丈夫か?」
「一番良いのを頼む」

「ニュートロンビーム、もう一丁だ!」
「ありがとよ!」

「ナハト!」

「?」

「絶対に帰ってこい!ゲシュペンストに更に凄い改造をするぞ!もう片手にプラズマ・ステークとかな!」

「だったら尚更だな!行くぞ!ゲシュペンスト!」

次回
漆黒幽霊ゲシュペンスト
最終話「TIME TO COME」に続く