「御大層な軍だぜ、こりゃ」
高々新造艦一隻落とすために、オーブと連合の兵力を出すのかよ
俺が逃げる算段を考えてると、出撃命令が出た

「アスラン、お前の力、見せてもらうぜ」
「お前に言われるまでもない」


「ハッチ開いてくれ!ゲシュペンスト、出るぞ!」
正面にはオーブの大艦隊が待ち構えていた

因みに、オーブの司令官はユウナとかいう司令官らしい。
かつてオーブの首長だったアスハ家は、前大戦において、マスドライバーと共に自爆した。
新生オーブの初陣には、不向きな司令官だろう。
スパイの情報によれば、ボードゲームでしか戦いをしたことがないらしい

そして戦いが始まる
口火を切ったのはあちらから
主戦力はウィンダム
何時も通りに撃ち落とす

「ニュートロンビーム、リミット解除!」
HG・レールガンの銃身を展開し、チャージを開始。
「一気に薙ぎ払う!」
新型リアクターによる、高出力のビーム砲が放たれた
反動で大きく下がるゲシュペンスト。正面の敵機が消し飛んだ。
「電装系がショートしそうだ・・・」
不安定な火力だ
エネルギーがオーバーロードするかも知れない
使用は計画的に

戦況は膠着していた
とにかく物量が違うのだ
しかも、奪われた三機のガンダムまで現れたのだ
「(本格的にヤバいかな・・・)」
俺は大丈夫だが
ミネルバが撃沈する可能性が高い
レーダーに警告ラインが引かれる
タンホイザーを撃つらしい
エネルギーもチャージされ、前方の艦隊を焼き払う!!


・・・!?
刹那、上空より一筋の光が走った
タンホイザーは大破、凄まじい衝撃でミネルバは着水してしまった!
「何ッ!?」

上空に現れたのはー
蒼き翼に白き躯を持ちし機体
その名は—
「フリーダムだと!?」
バカな、確かにあの時(前作最終話)・・・
そして、通信が鳴り響く
「全オーブ軍、直ちに軍を退け!」
「ん?どこかで聞いたことがある声だが・・・」
「私は、オーブ首長国連邦のウズミ・ナラ・アスハの娘、カガリ・ユラ・アスハだ!」

「・・・あぁ、アーモリーワンに来ていたな・・・」
カガリ代表(?)は少し前、政略結婚の最中、フリーダムによって拉致されたとの話を耳にしたが・・・

全軍に動揺が走る
オーブ軍は特に顕著だ
オーブは連合と同盟を組んでおり、下手したら同盟決裂物の緊急事態だ。

フリーダム(恐らくキラ・ヤマト君)もこちらに気付いたようだ。
フリーダムの頭がこちらを向いている

俺は通信を送る
「通信回線開け、1134だ」
「久し振りですね・・・フェルトさん。まさかザフトに居たなんて」
「まあ連合に居られない状況なんでな。・・・アークエンジェルも一緒か」
「お願いです、退いてください」
「いや俺に言われても・・・ワンマンアーミーじゃないし。それに・・・オーブはやる気みたいよ?」
「?」
オーブ軍の空母より、対空ミサイルランチャーがカガリのストライクルージュに向けて放たれた!
「クッ・・・!!」
フリーダムが全砲門を構える

七色の光が放たれ、ミサイルは全て爆発した
ミサイルの爆発を祝砲としたかのように、オーブ軍がストライクに襲い掛かる

「今のオーブに、姫様は要らないのさ・・・」
「ッ、やるしかない!」

戦闘は三つ巴の大混戦となった。
アークエンジェルからはオレンジのムラサメが出撃
ミネルバも3G、連合、フリーダムを相手取るハメに
フリーダムは傍若無人に戦っていた
たった今ウインダムの頭を撃ち抜いたと思えば、次は近くのムラサメの主翼を切り裂き、着水させた。
相変わらずコックピットを狙わない戦術のようだ

シンのインパルスも斬りかかるが、軽くあしらわれ、頭部を破壊された。
「シン、危ないぞ!」
インパルスの前に立ち、プラズマ・ステークでフリーダムのラケルタ・ビームサーベルを受け止める
「こいつは俺とアスランに任せろ!戦えるなら、ミネルバを!」
「り、了解!」

(旧式ではあるが)ゲシュペンスト、最新型のセイバーの二機を相手に戦うフリーダム
しかし、アスランは押され気味のようだった

攻撃;ゲシュペンスト・Rカスタム
ナハト・ウェイン(レベル25)
武器;メガ・プラズマカッター乱舞の太刀
命中率;84%
援護
セイバーガンダム(MS)
武器;高エネルギービームライフル
命中率;64%

反撃;フリーダムガンダム
キラ・ヤマト(レベル28)
武器;ラケルタ・ビームサーベル
命中;82%
戦闘アニメ;on


「キラ、ゲシュペンストの真の力を見せてやるぜ!」
プラズマカッターを最大出力で抜刀、構える
「ブースト・オン!」
ショルダータックルで距離を詰め、一太刀、返し刃でもう一太刀!
「秘剣!プラズマカッター乱舞の太刀!」
リミッターを外し、高速で斬撃の嵐を浴びせる!
大きく怯んだフリーダムに対し、最後の一撃!
「でぃぃぃやっ!!」
「くっ、更にパワーアップしてる!」


「貴方は・・・まだこんなことを!」
フリーダムがサーベルを払い、すれ違いざまに一閃!
「やるな・・・!しかしまだまだ!」

「モウヤメルンダッ!」
変形したセイバーが突撃、ライフルを放った!
「当たるわけにはいかない!」
フリーダムは余裕で回避!

「クッ!やはり核エンジン搭載機、伊達ではない!」
「僕は、貴方を討たなければいけないんだ!」
「生憎当たってはやれん!」
「キラ、もうやめるんだ!」

そこにハイネのグフが割り込んでくる
動きが止まったフリーダムを撃ち抜くつもりだ
しかしグフの後ろからは、ビームブレイドを構えたガイアガンダムが!
「!!」
ガイアはそのままグフを一閃!
「ぐはっ・・・!」
真っ二つになったグフは、爆発を起こした
「は・・・ハイネぇぇ!!」

その時、オーブ方面から信号弾が上がった
敵は撤退していく
アークエンジェルも撤退した

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ミネルバは酷い有り様だった
タンホイザーの大破により、死者も出る大惨事だ
さらに、ハイネも失った

オーブに連合、さらにアークエンジェルも敵に回る・・・
艦内には、ただただ重い空気が漂っていた