学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

学生国際協力NGO FEST TOKYO メンバーブログ

国際協力の最先端へ―――― 
現地の自立発展を目指す様々な思いを綴ります。

Amebaでブログを始めよう!

こんばんは
国内フォトワーク事業部
青戸悠之介です。


渡航初日、男子部屋にGがでました。Kくんは次の日、自費で殺虫剤を買ってきました。
結局最終日まで男子部屋にGが出ることはありませんでした。
Kくんは1日目ベルトのいらないズボンでフィリピンに入国しました。
次の日ベルトを忘れたことに気づき、ベルトを買いました。
その日の夜、スーツケースの中からベルトを発見しました。
男子は僕含め4人でした。でもホテルの部屋にベッドは3つしかありませんでした。
最初の10日間、僕はKくんと同じベッドで寝ました。

Kくんは僕よりも年上で事業部も違います。また背が高くKO大出身というのもあり、
田舎者の僕は、少し近寄りがたいイメージがありました。しかしそれは違いました。







人は効率化バイアスと精密化バイアスという2つを使い物事を判断していると
本で読んだことがあります。効率化バイアスとは少ない経験で物事を判断すること。
精密化バイアスとは多くの経験から物事を判断することらしいです。

これから考えると僕は、効率化バイアスを使ってK君に対するイメージを作っていたと
いうことになります。K君だけではありません。多くのメンバーに対してそうでした。

また、支援地、フィリピンに対しても同じです。渡航前までのフィリピンに対するイメージは、テレビやネットによって作られたものでした。しかし実際に自分の目で見て、住民と直接話すことでそれは大きく変わりました。

この日記を読んだみなさん、日常生活の中でぜひ、この2つのバイアスを意識してみてください。気になるあの子、少し苦手なあの子は本当にそうでしょうか?また、いま信じている情報は本当にそうでしょうか?

下手な文章でつまらなかったかもしれませんが、ここまで読んでいただきありがとうございました。

国内フォトワーク事業部 青戸悠之介




 

こんにちは、こんばんは、海外事業部アナック班の別所です。

 

 

今回の2018年夏渡航で感じたことは何だろう、

夏渡航が終わった今、その振り返りを皆さんに共有したいと思います。

 

FEST渡航に行く支援とはまた別に大きく考えさせられることがあります。

 

それは、「人間関係」です。

 

渡航というのは不思議なもので、今まで違う班で活動していた人やそれほど話したことのなかった人と自然と、、いや流れで、そしてノリで、話すことや共同生活ができるようになりますその中で見えてくるその人の人柄や考え方。これだけは、FESTの渡航では欠かせない楽しみの1つです。

たぶんこの楽しみいつもとは違った環境にいることで気軽に話せたり、頼れたりするのがメンバーだけだからかもしれません。

 

支援をしている場所でも、人間関係の面白さや楽しさを感じることは多々あります。

は今回が2回目の渡航でしたが、住民たちは温かく、気さくに迎えてくれました。行く前はあんなに自分は住民たちに忘れられているんじゃないかとか、プロジェクトの進行が自分と住民の関係作りが原因でうまくいかなかったらどうしようと心配していたのに、それが杞憂に終わったのは言うまでもないです。それは住民の明るさのおかげです。みんなとっても笑うことが多いんです。ビサヤ語で会話しているのに、その様子を見ているとこっちまで笑えてきます。

そういえば、ある住民の家にいたときに、おばあちゃん家にいるような不思議な感覚に陥ったことを覚えています。なんというか、そよ風や音の感じ、小さい子が近くで遊んでいたり、昼寝をしていたり。時間の流れがゆっくりと感じられるような、落ち着くあの場所です。そこで聞こえる声はもちろんビサヤ語なのですが。

 

ここで僕が言いたいのは支援をする人、支援をされる人という堅く、立場の違いが目に見える関係性、あるいは支援の仕方をFESTは行っているのではありません。

住民と一緒にプロジェクトを作っていくことを大切にしていて、これからもそういった関係性を作り上げるのが大切になってくると思います。今回の渡航でもこれは改めて感じることができました。

 

今まで渡航での楽しいことばかり書いてきましたが、もちろん渡航中にはつらいことや乗り越えなければならないことはあります。プロジェクトがうまくいかなかったり、メンバーと口論になって思いもよらないことを言ってしまったり、、、。

でもそういったことがあるからこそ渡航は厚みを帯びて充実してくるし、自分自身の新しい課題の発見から成長につながると信じています

 

この渡航での体験は、思い出づくりの海外に行ってきたよ。の程度で話すことはできません。FESTでは学ぶこと楽しいこと、多いからです。他の団体とは違うこの環境、今のメンバーや今の住民がいるからこそのこの経験です。他の団体で同じものは得られません。

 

そして

私のしたいこと、がここにつまっています。

 

FESTに感謝、住民達に感謝、ありがとう。

 

中央大学2年 別所梨央





こんにちは!慶應大学3年の平井快と申します。



今年の4月に3年からではありましたが、FESTに加入し、今回最初で最後の渡航に行ってきました。


私は海外事業部のアナック班として、フィリピン、セブ島のアナックという支援地に携わって活動をしてきました。


そもそも、なぜ私が3年になってからFESTに入ったのかというと、1つは去年セブ島に行く機会があり、その時にセブに対して強い愛着を持ったからで、もう1つは、国際協力というものに関心を持ったからです。
ただ、そのきっかけは決して世界平和なんかの大きい問題を解決したいということではなく、先進国である日本に生きる私たちのこの豊かな生活と、途上国の人々の生活との間に生まれる差というものに、不公平感を抱いたことにあります。



東京で生まれて東京で育ち、都会で20年間そこまでの不自由なく生きてきた私ですが、この生活を送れていることは決して当たり前じゃない。むしろ65億人が暮らすこの世界の中で考えると、トップとは言いませんがかなり上のレベルの暮らしが出来ていることは間違いない。

ただ、決してこれは自分が何か成功して掴んだことではなく、全てが私の親のおかげというわけでもなく、格差の広がる現代社会において、利益を享受出来ているだけなのではないか。

途上国に生きる人々と私たちの間に何か大きな能力の差があるわけではなく、資本主義の社会によって持つ者である我々と持たざる者である彼らとに分かれてしまっただけなのではないか。
もしそうなのだとしたら、何かを世界に還元したい、する必要があるのではないか、そんな風に考えたことがきっかけでした。

しかし、私には特別な知識も経験も、お金も限られていて、大きなことは出来ないことは分かっています。けれど、それならこの学生のうちに、社会人として働く前に、学びも兼ねながら出来る経験がないだろうか、そう考えたためこのFESTに入りました。


それでは、私の中のこの問題意識、知的好奇心がどれほどこの渡航で満たされたのかと言うと、ある部分はすごく満たされ、ある部分は全く満たされなかったというのが正しいかもしれません。これは、FESTの掲げる「持続可能な支援」という言葉に結びつくものでした。


私たちアナック班は今渡航でWater-supply projectを実施するため、数ヶ月間国内で毎週活動をしてきました。

これは、アナック地域内にある既設の井戸にポンプを取り付け、電気を用いて各家庭に生活用水を供給するというものです。このプロジェクトは決してFESTが一方的に進めるものではなく、プロジェクトの決定に関わるニーズ調査から、最も肝心な資金の面まで住民が主体になって行ってもらうという形を取っていました。そのため、もし約束した資金が集まっていなければ、プロジェクトは決して実行されることはありません。



結果から言うと、この資金未達成が理由で今渡航ではこのプロジェクトは実施されませんでした。
これは、アナック地域で、現在洪水が起こってしまっていることや、その他様々な理由はあるのですが、とにかく私たちアナック班が長期に渡って練ってきたこのプロジェクトは実施されることはありませんでした。

ただし、このような決断になるかもしれないことはあらかじめ想定していたことで、この結果になってしまったという事実は残念ではありますが、受け入れることは出来ています。



では、その満たされなかった部分が何であるかというと、結果として今渡航で私たちが地域全体に貢献できたことって何だったのだろうという思いです。

日本から来た私たちに対し、住民たちはとても温かく接してくれました。特に子供達は毎日寄ってきて、たくさん笑顔にしてもらいました。
けれど、そんな彼らに果たして何が出来たのか、何を還元できたのかというと、何も出来てない気がしてなりません。

主に今渡航では、前プロジェクトである生計ビジネスプロジェクトのインパクト調査を行いました。

その他、洪水を解決するための代替プロジェクトも考えたのですが、結果的に実施されることはありませんでした。この理由は、それが「持続可能な支援」と相反するからで、この経験こそが私の満たされた部分です。



何も出来なかったのではないかと思っていると書きましたが、じゃあアナックに行った意味は無かったのかというと、全くそんな風には思っておらず、つまりこれが満たされた部分なのですが、「持続可能な支援」のあり方を考える契機になりました。

つまり、地域で洪水が起こっているから、私たちが全額を支払って何らかの対処をしてしまうことは、その地域の、住民たちの今後の問題解決への持続可能性を考えた時に、良くないのではないだろうか。

そう考えることが時に重要であり、正しき支援の形であるかもしれないという現段階での仮説を自分の中で立てることが出来たのです。
これは、国際協力という分野に興味を持ち始めたぺーぺーの私にとって、非常に大きな一歩になりました。これが私の満たされた部分であり、さらにこの分野を学びたいという意欲を駆り立てられました。


また、他の学生団体のように、セブ島よりもさらに貧困の地域に行き、目に見える形での貢献を試みる支援方法もとても立派だと思いますが、ではその団体がその地域を去った時に、果たしてまた新たな問題に住民自身でアプローチすることが出来るのかと考えると、疑問符がつきます。
その中で、私たちFESTのように、持続可能であることにこだわり、世界から向こう見ずな支援をなくすことをテーマに掲げることは、非常に難しいことかもしれませんが、それは大きな意味を持つと思います。


もちろん、私たちが正しくて他が間違っていると言うつもりは毛頭ありません。

なぜなら、支援と一言で言っても、その方法、理念、目標は千差万別で、何が正しい支援なのかを追求することだって、また大事なことなのかもしれないし、とにかく何か行動を起こすことが重要だと思うからです。

だって結局、支援をする人たちは、みんな世界を今よりも少しでも良くしたいって思いがある人たちだと思うし、この思いがある限り、正解も不正解も無いのではないかと、そう考える自分もいます。


とにかく、今渡航で味わった悔しさ、感じた難しさ、得ることのできた学び、これら全てが自分にとって大きな意味があったなと感じています。


もちろん、FESTは学生団体であり、サークルとしての側面もあるので、そこで出来たたくさんの仲間や大事な人、楽しかった思い出、過ごした全ての時間が、かけがえのないものになりました。


長くなってしまったこと、また稚拙な文章で心苦しいですが、このような場でこのような形で、今渡航で感じた思いを素直に書き表せたことはとても貴重でした。ありがとうございます。


ここまで長々と読んでいただけた方がいたならば、ありがとうございました。そして、その中にもしFESTに加入していないけれど興味を持った方がおりましたら、ぜひ加入をオススメします。3年から入る私みたいなのもいるので笑、特に気後れすることなく参加していただければ、あなたにとってすっごく大きな経験になると思います。ぜひ、あなたの加入をお待ちしています!!


このような場を頂いたこと、読んでいただけたこと、重ね重ねありがとうございました。







埼玉大学教養学部2年の松原優華です。
新人さんとか、見学に来た人とか、お前誰だよって感じだと思いますが、4月まで海外事業部カタン班にいました。



FESTに入って・・
とにかく良かった
ほんとにこれに尽きると思います。



1年ぐらいカタン班として活動して、毎週ミーティングしたり、資料作りに追われたり、渡航に行ったり。



そもそもなぜFESTに入ったのか。
それは将来的に国際開発とか開発協力に関わりたかったからです。




そして、活動のすべてが自分の将来について真剣に考えるきっかけになってたし、目指したい姿の理想形にもなっているんじゃないかなって思います。
FESTでの1年間は、自分にとって大きく人生が動いた活動でした。



じゃあ、なんで1年で辞めたのか。



それは、いろんな理由があるけど、一番は、
もっと「学問的」な面から国際開発と国際協力について考えたい、自分の関心分野にあった活動も見てみたい、そしてもっと役に立てる活動をしたいって思ったからです。



要するに、FESTで活動した中で感じた無力感を払拭するために自分自身がレベルアップしたと思ったから。

そう考えるきっかけを与えてくれたのは間違いなくFESTでの活動です。
入ろうか迷っている人に私が言えることは、
とにかくやってみるって大事だよってことかと思います。
チャレンジしてみてください。
予想以上に成長できる活動がFESTにはあります。
成長させてくれるメンバーがいます。
誰よりも信頼できる仲間に出会える場所があります。



最後に、FESTの皆様特にカタン班の二人、1年間本当にありがとうございました。


私がFESTに入って思ったことは、メンバーそれぞれがボランティアに対して真剣であるということです。FEST に入ったばかりのころは、プロジェクトの内容も中身が厚すぎて理解するのに時間がかかったり、FEST の理念は分かっていても、それを具現化する方法がわからないことが多々ありました。しかしメンバーとの話し合いに参加していくうちに、他メンバーの考えを参考にしたり、自分の意見を言うようになってからは頭の中で考えが整理でき、また何が分からないのかをメンバーに聞けるようになり、プロジェク トの内容も理解できるようになりました。こうしたメンバーとの話し合いや、ラフな場での会話は、FESTメンバーはボランティア、プロジェクトに対してとてもまじめであることが伝わってきます。それだけではなく将来何をしたいのかを真剣に考えていることもひしひしと感じます。こうした刺激は、普段の学生生活では得ることは到底できないし、 この刺激を受けて自分は将来どうするのかを真剣に考えることができたのもFEST のおかげだと思っています。

海外事業部 アナック班 別所梨央