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Festationくんのブログ

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俺は高校生との交流を持つ機会が多い。

例えばオープンキャンパス。


俺はスポーツ科で唯一キャンパスツアー(大学内にあるトレーニング機材や施設を周りながら説明していくもので、一度にだいたい10名程度。保護者2人だけの時は質問攻めに合ったこともある。)ができる学生としてよく駆り出される。


そしてオープンキャンパスでは高校生の質問に答えたり、AOや推薦の面接や志望動機書などの添削を行ったこともあった。


なによりも、俺は大学展の学生アドバイザーも務めている。

これは高校生の進路相談に乗り、悩みや疑問を紐解いていく仕事だ。

大変過ぎて疲れるのであるが、この時のアウトプットほど良いものはそうはない。


あと、俺は今高校生にバレーを教える仕事をしている。

これに関してはほかのブログ記事を見てほしい。


そして今日伝えたかったのは、SNSを通じて出会った二人の高校生のことだ。


1人は愛知県内の高校三年生で今年受験である。

絡み始めたきっかけは明確ではないが、俺のツイートにこの子が食いついたのがっきっかけだった。


俺のツイートなんかを高校生が見ているのか、そしてそれに対してリプライを飛ばしてくるのか。

と、衝撃だった。


なにかのきっかけで俺が入試の面接の内容や、自己PR、小論文の添削を行うことになったのだが・・・。

彼女はお世辞にも頭が良いとは言えなかった(しかし高校の時の俺よりはずいぶんと頭が良い)。それに「早く受験を終わらせたい」の一心で頑張っていた。とにかく合格したところに行く。そんな感じであった。


けど、受験に対する姿勢は真面目そのもので、俺が何回直しても心折れずに「書き直しました。お願いします!」と授業中に書いたであろう文章を写真で送ってくる。

俺は基本的に俺に利益があろうとなかろうと。

熱い心の持ち主で、俺の能力を必要としている人の願いなら何でも聞くようにしている。


先月AO入試があったわけであるが残念ながら彼女は第一志望に落ち、第二希望に合格をした。

しかし、その日送られてきた文章はこうであった。


「AO落ちました 第二の**が受かったんですけど 妥協したくないんで 蹴ります」


俺はこの文章を見たときに次(推薦)はきっと大丈夫だなと思った。


そしてそれからは推薦入試(先週と今日実施)の小論文に向けての指導を行っていた(昨日も笑)わけだが、先ほどこんなメールが届いた。


「OO大受かりました!! ほんとうにありがとうございました 愚痴やら小論やら...」


いやー、すごくうれしかったね。

1人の高校生が夢へ向かっていく一つの切符をつかんだ瞬間。

その瞬間をわざわざ報告してくれたこと、そして彼女自身がそれを自分の手でつかんだこと。


教育関係でも体育関係でもなんでもない大学学部だけど、こういう想いは万人共通だね!!


彼女の大学生活に期待!!


そしてもう一人。

彼は北海道の高校三年生。


知り合ったのはちょうど1月前ぐらい。

俺の知り合いの紹介を受けて、俺にSNSを通してメールを送ってきてくれた。


彼は将来保健体育の教員志望で、そのために教育大学に通いたいそうなのだが、学校のカリキュラム上一般入試で挑むには教科数的な問題で不可能だという。

そして定員は二名(うち男子1名女子1名なので実質1名)

崖っぷちという意味では高校の時の俺にそっくりであった。


しかし、彼はすでにその辺の教職志望の大学生のレベルを超えた自己PRや面接文を送ってきた。

正直焦った。そして俺が焦った理由はこれだけではない。なんと彼はこの段階で既に卒業研究のテーマが決まっているのだ・・・。

しかも研究背景がもうほとんど出来上がっていて、それがまた明確。

さっき書いた愛知の子と同じ感覚で「わかりました、彼が合格できるよう頑張ります。」と俺を紹介した方に行っていたことと、その紹介した方が俺のことを「優秀な学生」として紹介されたからである。


すでに彼の方が優秀じゃないか・・・。


そこからはもう全力投球であった。

まるで大学生相手に教員採用試験に向けての添削を行っているようであった。


そして彼は彼で俺にたくさんの鋭い質問をしてきてくれた。

将来のビジョンや、部活をする上でのコンディションの整え方、youtubeにアップされている動画を送ってきて「このウォーミングアップはどう思いますか?このチームはほかのチームと動きのキレのレベルが格段に違うのですが。このアップと関係があると思いますか?」と聞かれたこのもあった。


とにかくお互いに全力投球であった。

その紹介した方と3人でスカイプによる模擬面接を行ったが、その時は俺も俺の考えをその場で答えるという感じでもあったため、必死であった。


なぜなら彼に「大学で学ぶことに対する希望」を持ってほしかったからである。


なぜなら、一番初めに出会った自分と同じ夢を抱いた学生がたいしたことなかったらどうであろうか。


・・・。


でも、初めに出会った自分と同じ夢を抱いた大学生が素晴らしかったらどうであろうか。

俺もこんな風になりたい! とまではいかなくても、「大学で勉強したい!」と思ってくれるはずである。それはきっと受験勉強にもつながるいい刺激になる。


それから1週間がたった今日、彼が今日こんなメールを送ってきてくれた。


「以前愛知を健康にって言ってくれたと思うんですけど、それについて教えてくれませんか?」


俺は語った。かなり語った。


そしたらその返信で衝撃の答えが返ってきた。


「田中さんがいっていた「愛知を健康に」を聞いて

自分も保健体育の面接を受けるために勉強していくうちに「OO(彼の地元)を健康に」ということを目指すことになりました。

~中略~

大学で体育教師になることと こういうことについて勉強したいです。」


俺はね、固まったよ。

彼はほんとにすごいと思ったよ。

俺なんかと同じような夢でいいのか?そんなことさえも思ったよ。


でも、なによりも嬉しかった。

結局俺が目指していることってこういうことだったから。

またこのことに関しては長々と語らせていただきますが・・・。


ほんとに彼に出会えてよかったし、俺を紹介してくださった方には感謝です。

同じ想いを持っている仲間にこんなに早く出会えると思っていなかった。



彼の入試は来週。きっと彼はやってくれると信じている。

本気で彼を取らずに誰を取るんだと思っている。


彼からの吉報を待つのみだ。