「感じる」これは体を操作する上でとても大切なこと。
俺がバレーを教える時にもよく使う言葉。
なぜ大切なのか。
身体の中で起きていることやその状態を感じることができる人間は体の中に意識を置ける人間であるということ。
つまり、そうではない体の中に意識を置くことができない人間よりも体の操作がより、緻密に行うことができる。
そして、トップレベルのアスリートはこれができる。
だから食事の質、睡眠の質、運動の質にこだわるのだ。
質の悪いものを感じることができるため、不快で、無駄なものは排除しようとするのだ。
逆に感じることができない人間は、質の悪いものを取り入れていてもそれに気が付くことができないため、パフォーマンスも質も悪くなるのだ。
だからこそ、体で感じるということを覚え、質の悪いものを排除していかなくてはならないのだ。
さて、俺はトップレベルではないが、ほとんどの出来事から身体的な変化を感じることができる。
食べたとき、動いたとき、寝るとき、人と話すとき、考えるとき・・・。
第一段階としては
身体がそれを・・・。
歓迎しているのか、嫌がっておるのか。
我慢できるのか、できないのか。
これは自分の体がどのような変化を起こすのかという段階。
第二段階
これから何が起きるかの予測。
対策はいるのか、いらないのか。
対策は何をすればいいのか。
食べるなのか、動くなのか、休むなのか。
なにを食べるのか、どう動くのか、どう休むのか。
時間、量、回数、強度、種類。
対策の案を練る段階。
第三段階
実際に対策を行う。
胃液と粘膜のバランスが崩れて胃潰瘍になっていると感じるなら、熱いお湯に浸かる。
日々の疲れが重なって腰が痛いと感じるなら、腰を温める。
消化不良を感じるなら、よく噛んで飲み込む。
感じるということが大切なのは、その本人にしかできないから。
どれだけすぐれた指導者がいても、医者がいても、感じることができるのは本人だけ。
だから「感じる」という概念をもっとみんなにもってもらいたい。
最低でも第1段階ぐらいまではクリアーしてほしい。
第2段階まで行くのが理想だし、俺がかかわっていく人たちには第3段階までの知識を与えていきたいとは思っている。
けど、第1段階を教えることは難しいし、そこがなってないと真のアドバイスは難しくなる。
「感じるということ」「感じることができるということ」
ぜひ、考えてみてほしい。