敦子
「東京はまた断水?」
我夢
「水だけじゃないですよ
電気、ガス、電話 東京のあらゆるライフラインにトラブルが起こっています」
ジョジ―
「原因は?」
我夢
「それが、さっぱり・・・」
志摩
「よう!チューインガム!」
と肩をポンとたたきながら大きい声で言った
我夢
「あ、志摩さん」
ジョジ―
「チューインガム?」
志摩
「我夢はガムだろ~? 別に風船ガムでもいいけどよ」
敦子
「親父・・・
あんたも何とか言いなさいよ」
我夢
「そのあだ名、子供のころから慣れてますから
それに、ハーキュリーズの皆さんは命の恩人ですし」
志摩
「そう・・・俺達・・・
チームハーキュリーズ!!」
敦子&ジョジ―
「ああ! あの時の!」
我夢
「か・・・借りはいつか必ず返しますから」
吉田
「いつかじゃないくて今でいいんだよぉ♪」
我夢
「ああ・・・いや・・・」
我夢が連れて行かれる
ハーキュリーズ内部
我夢
「はぁ、はぁ、これで・・・最後です・・・」
桑原
「グレネードの装填は?」
我夢
「終わりましたぁ」
頭をぶつける
我夢
「いてっ! 弾倉20 予備30・・・・
計50・・・はぁ」
桑原
「よく頑張った」
我夢
「なんで僕がこんなことぉ」
桑原
「吉田さんも志摩さんも陸戦専門のたたきあげだからな
お前さんみたいなあおっちろいの観てると、つい鍛えたくなるんだろ」
XIGバルカンを取り出す
桑原
「XIGバルカンか・・・こいつはタフな武器だ」
我夢
「おぉぉぉ・・・
桑原さんの方がタフですよ」
神社
恵
「風水っていうのは 中国では宋の時代に大系化された
土地の吉凶を占う吉相占術なんです。
大地が自然に備えているエネルギーを風や、水の流れから読み取って
その土地にふさわしい利用法を指導するのが役目なんです」
玲子
「その風水で、水不足の原因とか・・・わかるんですか?」
恵
「自信はないんですけど・・・
今回、断水があった地域というのは全て
地脈の上にあるんです」
玲子
「地脈・・・?」
恵
「ええ、大地のエネルギーが流れる道筋です
中国ではこれを”龍”に例えるんです」
玲子
「壬・・・何て読むの?」
恵
「壬龍・・・壬の方角から走る東京で一番大きな地脈です
これが断ち切られると
その土地が持っている吉相は失われてしまうんです」
玲子
「断ち切るってどうやって?」
恵
「地脈は大地の中を走っていますから
何か大きな土木工事とかで地形が変わったりすると
たとえば、この辺・・・とか」
玲子
「丸ノ内の・・・都市再開発工事現場!!」
リンブン
「まあ、とりあえずはそこ行ってみましょうか」
恵
「ああ、でも自信ないですから」
リンブン
「大丈夫大丈夫 何とかなりますって」
玲子
「じゃあ・・・」
丸ノ内都市再開発工事現場
リンブン
「玲子さん!玲子さん!!
ラッキーラッキー! ふう!」
リンブンが走って玲子に向かってくる
リンブン
「今朝からの停電でね工事止まっちゃってるんだって
それだけでもネタになるでしょ?」
恵
「・・・・」
玲子
「? どうかしましたか?」
恵
「なにかいます・・・、この下になにかが・・・」
コマンドルーム
敦子
「東京都内に未確認巨大生物の反応を検出」
コマンダー
「位置は?」
ジョジ―
「丸ノ内都市再開発工事現場です」
コマンダー
「今までの敵は東京を破壊してきたが
しかし奴らは東京を占領した」
堤チーフ
「ファイターを出撃させますか?」
コマンダー
「いや・・・、空からではこの敵を捕らえることはできないだろう
チームハ―キュリーズを招集!!」
ハーキュリーズがやってくる
コマンダー
「スティンガーで地下を捜索・・・・
ピースキャリーは上空でバックアップ!」
一同
「了解!」
スティンガーが射出される
丸ノ内都市再開発工事現場
吉田
「着地成功!」
志摩
「今日も調子がいいねぇ」
堤チーフ
「我夢、スティンガーを目的地まで誘導準備!」
我夢
「わかりました」
撃
「よう!」
我夢が後ろを向く
撃
「お前、高山我夢だろ?」
我夢
「そうですけど・・・」
撃
「俺もスティンガーに乗せてくれないか?」
我夢
「はぁ?
あなたはいったい何者なんですか?」
撃
「チームリザードの 十文字 撃」
我夢
「チームリザード! あのGUARDの情報部で怪獣や
宇宙生物 超常現象を調査するという特殊チームですね」
撃
「ま、・・・そういうことだ」
スティンガー内部
吉田
「遅いぞ我夢!」
我夢
「すいません」
志摩
「誰だそいつは?」
吉田
「確か・・・ジオベースで一度見た顔だな」
我夢
「チームリザードの 十文字さんです
同行したいそうです。」
撃
「撃でいい」
吉田
「よしいくぞ」
地下通路
岩で道がふさがっている
志摩
「スティンガーじゃ通れないな」
吉田
「ミサイルでぶっ飛ばすぞ!」
我夢
「待ってください
うかつな攻撃は支柱を失って
天井ごと崩れる可能性があります」
撃
「下敷きになるのはごめんだな」
吉田
「だったらどんな武器がいいんだ?
我夢、考えろ!」
我夢
「考えろって・・・」
志摩
「お前さんならわかるはずだよ」
我夢
「・・・
(そうか・・・
こういう場合を想定して・・・
吉田さんたちは僕に武器の積み込みをさせたのか)
グレネードミサイルがいいと思います」
岩石が飛んで行った
志摩
「よっしゃ、ガンガン進むぞ」
奥地
志摩
「狭くなってきたな」
吉田
「慎重に進めよ」
スティンガー内部
奥で爆発が起きる
志摩
「なんだ?」
我夢
「奥で何かが爆発したようです」
撃
「怪獣の鳴き声が聞こえた」
我夢
「十文字さんにも・・・・聞こえたんですか?」
志摩
「俺達には聞こえなかったぞ?」
撃
「こっから先は、こいつで進まない方がいいな」
我夢
「どうするんですか?」
撃
「歩いて行くに決まってる
我夢、お前も来い」
我夢
「でも、何がいるか分からないし・・・」
撃
「それでも男か!?」
我夢
「行きます!」
撃
「吉田リーダーたちは別ルートを探して進んでくれ」
志摩
「了解 撃さん 我夢を頼む」
奥地
撃
「爆発地点を探すぞ」
さらに奥地
我夢
「この辺りには 地脈があるんですね」
撃
「そうらしいな、爆発で壊れないうちに急ぐぞ」
2人とも別々の方向に行こうとする
我夢
「撃さん! 爆発があったのはこの先です」
また爆発が起きる
撃
「吉田リーダーたちが何かしてるのか?」
我夢
「わかりません、ですがこれは人工的な爆発です。
検知した振動からして爆発地点はこっちです」
貯水池
我夢
「そこで何をしているんだ!!
君たちはいったい・・・・」
撃
「こいつら・・・」
我夢
「知ってるんですか?」
ハンターキラー
「久しぶりだな! ギャバン!
伝説の宇宙刑事はどうした?」
撃
「・・・・」
我夢
「水不足や色々な被害は君たちの仕業だったのか?」
ハンターキラー
「水不足だと?はっはっはっはっは
そんなことはおまけだ、地球人!」
我夢
「なんだって!?」
撃
「お前らはどうして地脈を!」
ハンターキラー
「ふっふっふ、三つの組織の能力でもその程度か
教えてやろう!
ミズノエノリュウを怒らせるためよ」
撃
「ミズノエノリュウ?」
ハンターキラー
「地脈を破壊されたミズノエノリュウは怒り
人間に裁判を加えるため地上で大暴れだ」
我夢
「そんなことさせるもんか!」
ジェクターガンを放つが効いていない
我夢
「そんな、ジェクターガンが効かないなんて」
撃
「我夢、そいつにそんなものは通用しない」
我夢
「十文字さん?」
さらに爆発が起きる
撃
「貴様ら!!」
我夢
「なんてことを・・・」
ハンターキラー
「はっはっはっはっは
これで怪獣も大暴れだ!」
撃
「もう許さねえ、我夢、下がってろ]
我夢
「十文字さん?」
撃
「蒸着!」
ギャバン
「宇宙刑事ギャバン!」
我夢
「宇宙刑事ギャバン?」
ギャバン
「いくぞ、ハンターキラー!」
我夢
(いけない!」
我夢が物陰に姿を隠す
ハンターキラー
「こい、ミラクラー」
ミラクラーが4体やってくる
ミラクラー
「シュワシュワシュワ・・・」
我夢
「ガイアーーーー!」
ウルトラマンガイアが等身大で登場する
ハンターキラー
「むむっ、光の巨人!」
ギャバンがギャラクティカパンチを繰り出し、さらにスパイラルキックを繰り出した
ハンターキラー
「うっぐぅ、以前よりも強くなっている・・・」
ガイアはミラクラーの体を掴みガイアニーキックを浴びせる
もう2体をガイアホイップで撃退
最後の1体はクァンタムストリームで撃破した
ギャバン
「レーザーブレード・・・・ギャバンハイパーダイナミック!」
ハンターキラー
「ぐおあああああああああああああああ!!」
ギャオオオオオオオオオオオ!!
ハンターキラー
「はっはっはっは、現れたぞ、ここに住む怪獣が!!
海獣の怒りを受けて死ね!ギャバン」
ハンターキラーは逃走した
ギャバン
「待て!」
スティンガー内部
吉田
「怪獣だ!」
志摩
「ガイアもいるぞ」
ギャバン
「逃げるんだ!」
吉田
「その声、撃さんなのか?」
ガイア
(あれが、ミズノエノリュウ)
スティンガーが吹き飛ばされるがガイアが受け止める
恵
「光の巨人・・・大地を守るもの」
玲子
「ウルトラマンガイア!」
ミズノエノリュウミズノエノリュウが口から青色破壊光弾を繰り出しガイアに当てる
恵
「ミズノエノリュウが怒っている・・・」
電撃光線をギャバンに浴びせ、さらには額の玉を発光させ
ガイアを浮かばせて地面にたたきつけた
恵
「ガイア・・・
ミズノエノリュウは東京という街が生まれる前からここにいたんです。
この地を人間から取り戻さないと怒りが収まらないのかも。
でも怒りからは何も生まれません
お願い、怒りを抑えて、地に戻って
ミズノエノリュウ。
あなたの思いはガイアに伝わったわ」
ミズノエノリュウは光の玉となって消えていった
恵
「私たちの作ったこの町にも
川の流れがあります。
新しい川と水の流れが・・・
風水では人が作ったものも大地の一部とみなします
人が何を作っても所詮地球という
大きな自然の一部にすぎないのかも・・・」
リンブン
「恵さ~~~~ん」
玲子
「リンブン、恵さんの話分かってる?」
リンブン
「?」
丸ノ内都市再開発工事現場
吉田
「撃さん、大丈夫か?」
撃
「ああ、大丈夫だ」
我夢
「はぁ、はぁ・・・」
撃
「我夢、どこに行ってたんだ?」
我夢
「ええっと~、それは・・・」
撃
「ふ、わかってるさ」
我夢
「えっ?」
吉田
「おい撃さん
あんたが着ていた銀色の服
あれはいったいなんなんだ?」
志摩
「そうそう」
撃
「コンバットスーツの事か?」
吉田
「あれはリザードの装備なの?」
撃
「そんなところだ!」
桑原
「凄い服だったよな、怪獣と互角に渡り合えるなんて」
志摩
「いいなぁ、俺も着てみたいなぁ」
吉田
「とりあえず俺達は何も見なかったことにしておくよ」
撃
「ああ、悪いな」
我夢
「はい」
志摩&桑原
「オーケーオーケー」
我夢
(あのコンバットスーツには
アルケミースターズでもわからない技術が使用されている
それをリザードが持ってるなんて・・・)
撃
「我夢、秘密は誰にでもある
あの赤い巨人にもな」
堤チーフ
チームハ―キュリーズと我夢は無事のようです
ただちに帰還します。」







