地球の中心部である”コア” 粒子加速領域に入っている高山我夢は
地球の雄々しさに驚きを隠せずにいた。
その先で赤く、光り輝いている巨人のと
巨大な蛇のような怪獣 ヴィジョンの龍が闘っている
差は、巨人の方が圧倒的に上だった
巨人が頭から光の刃を怪獣に放つと、粉々に砕け散っていった
「ウルトラ・・・マン・・・」
無意識に彼を見た我夢はそう言ったのだ
巨人が我夢に振り向いた。
我夢
「・・・・・」
赤いその巨人の神々しさに、我夢は唖然としていた。
???
「・・・・・夢・・・・」
友人の声がどこからともなく聞こえる
???
「我夢・・・・・我夢ってば!!」
その声は次第に大きくなり、我夢にも届いた
その途端、実験をしていた機械の影響か
彼は無意識のうちに 現実世界へと連れ戻されたのだ。
現実世界に戻った途端 我夢は首を絞められたように苦しむ
我夢
「うあっ、ぐっあっは!」
機械の外から友人たちが見守る
プシューと音が鳴り 青年 高山我夢が出てきた
何回もむせる我夢 友人たちは不安そうな表情を浮かべていた
マコト
「やっぱ実験には無理があるんだよ」
我夢は光電子菅を見て1人つぶやいた
我夢
「こいつの容量が足らなかったのか」
マコト
「我夢、”ウルトラマン”ってなんだ?」
我夢
「そんなこと言った??」
サトウ&ナカジ&マコト
「言った!」
大学の外
ベンチで休んでいると 巨大な青い鉱石のような物体が東京に向かっているのが見えた
マコト
「我夢、あれが何かわかるか?」
それに答える
我夢
「わかんないけど・・・・まさか・・・!」
サトウがパソコンを開いてニュースを見る
ナカジが不安そうに言った
ナカジ
「なんか、マジって感じ。」
ナカジに対し、サトウは
サトウ
「俺達歴史の証人だよな!」
と嬉しげに言った。
マコトは冷静に
「最初の犠牲者じゃないだろうな」
我夢は立ち上がって言った
「これの事か・・・・? これの事だったのか・・・・!?」
そう言って、彼は人ごみの中に紛れ込んでいった
マコト
「何が出てくんだよ・・・・。」
サトウ
「エイリアンだよな」
ナカジ
「なあ我夢、どう思う・・・・」
我夢に向かって言った
ナカジ
「あれ、いないぞアイツ」
彼は木の下にいた
我夢
「見てるよね、やっぱりあれがそうなのかな?」
巨大な物体をもう1度見て言った
我夢
「僕達が恐れていたのは、あれの事?」
ビルの中央に鉱石が降りて中からコッヴが現れた。
グオオオオオオオオオオオオオ!!
コッヴは町を破壊し始めた
コマンドルーム
敦子
「付近の避難はまだ終了していません・・・・被害が広がっています。」
ジョジ―
「アルケミースターズの回線が開きました」
モニターにダニエルの姿が映し出される
コマンダー
「これが君たちの言っていた災厄だと言うのか・・・」
ダニエル
「その前兆なのかもしれません・・・」
千葉参謀はその言葉に驚いた
千葉参謀
「これが前兆だと!? これが・・・・、
これが前兆でしかないというのか!?」
コマンダー
「千葉参謀、我々は出撃します よろしいですね?」
千葉参謀
「この日が本当に来るとは・・・・」
ダニエル
「僕たちはやれることはやってきた
あとはコマンダー、あなた方の仕事です。」
ダニエルの言葉にコマンダーはうなずいた
コマンダー
「堤チーフ!」
堤チーフ
「チームライトニングがスタンバイしています」
コマンダー
「目標・・・地球外生体兵器・・・・都市防衛司令発令!!」
コマンダーから初の命令が下りた。
堤チーフ
「XIG、出撃します。」
堤チーフは敬礼をしてそう言った。
コマンダーもそれに応え敬礼した。
堤チーフが敦子に言う
堤チーフ「ファイターチームを先行させろ」
敦子はそれを承諾
敦子
「了解」
ファイターに向けてアナウンスを流す
敦子
「ファイターチーム出撃 これは演習ではありません。
繰り返します・・・これは演習ではありません」
ファイター格納庫
梶尾
「オールチェックグリーン
パワーシステムアクチュエイターオン!!」
梶尾は強く言う
梶尾
「スタンディングバイ」
北田
「ファイター2 スタンディングバイ」
大河原
「ファイター3 スタンディングバイ」
梶尾
「リアクター・フル チームファイティングシュート!」
ファイターが射出される
ジョジ―
「A1 ゲートオープン」
堤チーフ
「ピースキャリー発艦」
神山
「発艦します」
ピースキャリーが発艦する
敦子
「ピースキャリー発艦しました」
コマンダー
「この日が来てほしいと・・・・願っていたわけではありません。」
地上
梶尾
「ターゲット補足、アクションに移る」
北田
「ファイター2了解」
大河原
「ファイター3了解」
梶尾が先行してコッヴにスペラール砲を放つ
効いているようだ、コッヴがよろける
我夢
「飛んでる! ファイターが!」
コマンドルーム
敦子
「ターゲットの動き、止まりました。」
千葉参謀は嬉しそうに言う
千葉参謀
「さすが、防衛隊のトップガンだったチームだ」
コマンダー
「ファイターでのミッションはこれが初めてです 過信なされませんように・・・。」
コマンダーは冷静に千葉参謀に言った
地上
有利だった状況が一変する
コッヴは光弾を放ってきた!
北田
「ファイター2 被弾 制御不能!」
我夢
「ダメだよ、それじゃあ!」
大河原
「ファイター3 被弾 制御不能!」
コマンドルーム
敦子
「えっ、誰よあんた なんでここに直接アクセスできるの?」
千葉参謀
「どうした?」
敦子
「変な子が、ファイターの操縦が間違ってるって」
千葉参謀
「なんだって?」
コマンダー
「出してくれ」
敦子
「はい」
我夢
「だから普通のジェット機とは挙動が違うんだって」
コマンダー
「ファイターの推進特性がどうだというんだ?」
我夢
「あの、ええっと あれの推進力自体はジェットなんですが
浮かばせているのはリパルサーリフトなんです。
慣性モーメントは三軸になる・・・」
コマンダー
「君は誰だ」
我夢
「あのファイター、そして石室さん
あなたのいるリパルサーリフトを設計したのは僕・・・ああっ!!」
堤チーフ
「コマンダー、ファイター3もやられました」
千葉参謀
「なに!」
コマンダー
「器は揃えても、人員はまだか・・・。」
梶尾
「ここで恥をかくわけにはいかないんだよ!!」
堤チーフ
「梶尾 装弾も尽きる、一旦ピースキャリーへ戻れ。」
梶尾
「しかし!」
我夢
「間に合わなかったのか! 僕たちが・・・今までやってきたことは・・・・
全然・・・間に合わなかったのか!?」
・・・・・・・
我夢
「どうしたらいいんだーーー!!」
と、その時
彼の近くにある噴水が止まる
空中を新聞紙が舞っているが止まる
我夢
「うわっ!!」
彼の立っているのリングが光る
そして穴となって、我夢は落ちていった
地球の中心
我夢
「どこにむかってんだよ」
「ウルトラマン、地球が危ないんだ 僕は君になりたい
君の光が欲しい! 僕に力を!!」
巨人
「・・・・・・」
我夢
「僕を試しているのか?」
巨人のライフエナジーに我夢が入っていく
我夢
「この光・・・とっても温かくて、僕を包んで
違う、光が僕の中に入ってくる」
光は地上に現れた、それは我夢が出会った
”ウルトラマン”だった
梶尾
「光の・・・巨人」
堤チーフ
「コマンダー・・・、予期せぬ事態です」
千葉参謀
「石室君あれは・・・?」
コマンダー
「・・・・」





