「ベンチャー・キャピタリスト」(ニューズピックス社)を読んだ。
ベンチャーキャピタルの実態は、
10年間の資金運用(この間LCは引き出しができないリスク)で、元金の10倍以上の投資成績を求められている。
これは、数%がホームラン投資だとしても、50%前後の案件を成功させなければいけない計算になる。
そのため、
3000-4000の投資先候補(タイミングがあえばいつでも投資できる状態にする)を常に入れ替え手元に持ちつつ
年間2-3社の実行
を行っている。
優秀なVCほど、一見さんお断り(メールをVCに送信したところで、ほぼ無視されるだろう)である。
一流のベンチャーキャピタルは、”一目惚れ”で投資を決めている場合ではないのである。
ベンチャーキャピタル産業は3つのキープレイヤーがいる。
お金を出資する「LP(リミテッドパートナー)」
VCのファンドを運営する「GP(ジェネラルパートナー)」
そしてスタートアップの起業家である。
起業家は、単に事業を生み出すのではなく、偉大な”発明家”であるべきで、このハイリスク・ハイリターンの”発明”に挑戦するメカニズムが、この産業を支えている。
我々は、偉大な発明を生み出しているか。