北京オリンピックが終わりました。
スポーツ観戦が大好きなので、今回のオリンピックも多くの選手の活躍を見届けました。
特に印象的にだったのは、女子カーリングでした。
最も重要な試合の1つ、スイスとの準決勝。第7エンド。
今大会最強と言われたスイスに第6エンド終了時点で6-2と優位に試合を進めていたものの、第7エンドで3点のビッグエンドを作られ、6-5。いよいよスイスの巻き返しが始まったか、と皆が思うムードになっていた。
この時の心境を試合後のインタビューで、チームの精神的支柱、吉田知那美選手が語ったコメントが秀逸だった。
「4位上がりの私達の最大のアドバンテージは、予選でたくさんの劣勢を経験していること。
3点4点をとられることもすでに経験していたので、驚くことなく、まだ1点アップだと言う気持ちで冷静に試合を作れた。」
おそらく、第7エンド終了時にも、同じ言葉でチームを鼓舞していたのだろう。
劣勢こそがアドバンテージだと、明確な言葉で言い切っていたのが強く印象に残った。
また、この試合前、JDコーチからスイスチームに勝つための分析情報が共有されていたことも明らかになった。
苦しい局面でも、空元気ではなく、根拠に基づいた冷静さと自信を持つことが、その先の希望につなげることができるのだろう。
それを言葉に落とし、皆を鼓舞する力。うーん素晴らしい。
私達も、コロナ影響で厳しい局面がまだまだ続いており、コロナ期間に支援いただいた融資の返済など、未来を考えると心が落ち込みそうになりますが、間違いなく言えることは、いつか必ず日本に旅行者が戻ってくるということ。
吉田選手からもらった勇気と元気をエネルギーに変えて、冷静な1歩1歩を歩み続けたいと思います。