フェレットの糖尿病は極稀なようですが、
人間や犬猫と症状は同じです。
あんずは多飲多尿が顕著になったことで判明しました。
1日に200gもの水を飲み、
180gの排尿がありました。
(当時体重1.6kg)
今まで全く水を飲まなかった子が、狂ったようにがぶ飲みしていました。
このトイレシートはあんずひとり分のものです。
簡単に言えば糖尿病はインスリンの分泌不良により、血中の糖が増加することで起きます。
インスリノーマとは全く真逆の症状ですね。
原因として考えられるのは以下の3通り。
・インスリン不足(膵臓から分泌されるインスリンが不足している。)
・インスリン感受性不全(インスリンが正常に分泌されているのにも関わらずうまく作用できていない。)
・血糖増加(何らかの原因で血中の糖が増加している。)
あんずは副腎腫瘍によりホルモンバランスが崩れた結果、糖尿病を発症。
インスリン不足だと見立てられました。
原因として考えられる上記3パターンを明確にするため、インスリンの分泌の病理検査を行うことも可能だそうです。
フェレットは生まれてまもなく避妊去勢手術をするため、ホルモンバランスが崩れやすいというのは有名な話ですよね。
インスリンもホルモンの一種です。
水を異常に飲むのは、血液中の糖が増加し、尿で排出されるためだそうです。
その際、水分も大量に排出されるため、体内の水分不足が起きます。
すると水を大量に飲む...のサイクルです。
水をたくさん飲んでいることは異常な症状ですが、水分制限をすると脱水症状を引き起こすため、かえって危険です。
我が家は常に新鮮な水を飲める状態にはしていたのですが、何故か鼻が渇いていたことが多かったです。
脱水だったのか、調子が悪かっただけなのか...
フェレットの場合、糖尿病単体で発症することはあまりないようで、合併症として発症するようです。
フェレットの三大疾患であるインスリノーマと併発する症例を何件か聞きました。
(インスリと併発するなんて、闘病が本当に大変そう...)
ほかにあんずは年末ごろから動きが鈍くなり、大人しくなりました。
呼吸も荒く、速いことが多いです。
あんずは若い頃、1番活発で常に我が家のレディーたちを追いかけ回してウザがられるほどでした(笑)
高いところへのジャンプも軽々とこなしていました。
それが急に大人しくなったのです。
副腎の影響なのかと思っていましたが、恐らく糖尿病による倦怠感だったのではないかと思います。
人間や犬猫だとI型、II型と分類されるそうですが、主治医からそのような話は聞いていません。
他の糖尿病の闘病経験のある方からもそのようなことは聞いていないので、フェレットの場合分類分けはされないようです。
糖尿病といえば肥満が結びつきます。
あんずは年末から動きが鈍くなり、運動しなくなりました。
なのに食欲は旺盛です。
食べる量に対して運動量が少ないため、当然脂肪はつきますよね
脂肪がつきやすいのは副腎の症状でもあると言われましたが...
他にフェレットの糖尿病闘病経験のある方に話を聞いたところ、失明や白内障などの視覚症状が出たという方もいました。
我が家のあんずは尻尾が壊疽しました。
高血糖により血液がドロドロになり、血流が悪くなるためです。
これも人間の糖尿病患者の足が壊死するのと同じですね。
入院治療をしていた際、点滴をするため腕にテーピングをしていたところ、血液の廻りが悪くなり、こんな状態になってしまいました...
2-3日テーピングをしていたところ、このような状態になったため、4日目以降は点滴を中止に...
このカサブタは壊疽とはまた別物で、のちに自然ととれました
尻尾の壊疽関してはまた改めて記事にしますが、グロいので閲覧注意です
治療に関しては次の記事で
追記
糖尿病には排泄障害があるようです。