市街の今と昔、アステカの大量生贄






音史のブログ-アステカ1






古代国家アステカの首都テノチティトランに存在した、ピラミッド式神殿の想像図。1970年代後半の航空写真にイラストを重ねてある。今も残る植民地時代の建物の地下には、テンプロ・マヨール遺跡が埋まっているという。


 スペイン人による征服後、入植者がアステカの都市を破壊し、ヨーロッパ式の建物を建設した。無秩序で現代的な大首都圏メキシコシティの中心部に今も点在する。



 数世紀にわたる変化を経ても、遺跡の周辺は神聖で宗教的な雰囲気が漂っている。発掘現場の上に見えるのは、完成から500年を越えるメトロポリタン大聖堂だ。建築には、破壊された神殿の石材が使われたと言われている。



 左上、大聖堂の隣にある「ソカロ」と呼ばれる中央広場では、宗教的な祭り、一般行事のパレード、文化イベントなどが行われている。メキシコシティは、古代、中世、現代と、3つの文化が共存している世界でも珍しい都市と言えるだろう。



Illustration by Ned M. Seidler








<ナショナルジオグラフィック 記事より>