原爆10億個分、7月12日に発生した巨大な太陽フレアの映像



音史のブログ-巨大フレア1


現在太陽は活動期に入っており、大規模なフレアが2011年には8回、2012年にはこれまでに6回起こっているそうだ。そんな中、7月12日(米国時間)に巨大な太陽フレアが発生し、原子爆弾10億個分に相当するエネルギーを宇宙に放出した。

この動画は、米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた太陽観測衛星「Solar Dynamics Observatory」によるもので、異なる3種類の光の波長で捉えている。濃い青緑色は131nm、金色は171nm、青色は335nmの波長に対応している。


Summer 2012's X1.4-Class Solar Flare




Major X1.4 Solar Flare July 12, 2012


太陽フレア自体も、一部の無線周波数に問題を生じさせて、約1時間のあいだ地球に直接影響を及ぼすが、その後に起きる「コロナ質量放出」(CME)の影響はもっと大きい。コロナ質量放出とは、太陽活動に伴って太陽の荷電粒子が大量に放出される現象で、地球の自然磁場に衝突すると、送電網や人工衛星に障害を与える可能性があるとされている。


音史のブログ-巨大フレア2




だが、これには明るい面もある。太陽嵐は見事なオーロラを引き起こすのだ。NASAゴダード宇宙飛行センターの太陽専門物理学者アレックス・ヤングは、今回のコロナ質量放出について、地球に到達する瞬間まで確かなことはわからないが、オーロラがワシントンDCにまで発生することを期待している。




<カラパイア 記事より>