進化論を否定する為、「ネッシーは実在する」と授業で教える米ミッション系学校






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進化論を認めると、キリスト教は崩壊していく。「神が天地を造った」というのが聖書の大前提であるため、これを否定してしまうと、聖書の教えは意味をなさなくなるからだ。



 進化論とキリスト教保守派の対立は、科学と宗教の対立としてしばしば取りあげられる。特にアメリカ合衆国における反進化論運動はその顕著な例として知られているが、現在でもアメリカの一部の学校では、ダーウィンの進化論に対する反証として、ネス湖のネッシーは実在すると教えているという。




米国のミッションスクールでは教える内容について制約がないので、進化論を反証し、天地創造を証明する宗教的信念を教えている。このような教科書は、これまでは公的補助のないキリスト教学校で使われてきた。



 ところが今回、ルイジアナ州が税金によるバウチャー制度を導入した。税金という公的資金で、ミッションスクールに通う数万人の生徒が、未確認生物として世界的に有名な英スコットランドのネス湖で目撃されたとされる「ネッシー」は、実存する生物であると教えられることになったのである。




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A.C.E.(Accelerated Christian Education)のキリスト教学校向け教科書には、ネッシーは現世に実在する恐竜で、これこそが進化論に反する証拠だと書かれている。



■A.C.E.の教科書に書かれている内容抜粋■ 



 ネス湖のネッシーと呼ばれる怪物は小型潜水艦のソナーに記録され、多くの目撃証言があり証拠写真も撮影された。ネッシーはおそらくプレシオサウルスだと思われる。



 また、日本の漁船が恐竜の死骸を捕獲したことがある。(1977年に「瑞洋丸」がニュージーランドの沖合で引き上げた巨大な未確認動物の死骸のことだと思われる。当時ニューネッシーとも呼ばれていた)



 魚が恐竜へと発展したのだろうか? 驚くべきことに、多くの進化論者は、魚類から両生類へ、両生類から爬虫類への進化を理論化する。魚類から爬虫類への段階的変化には科学的根拠はない。神は別個の、ユニークな動物としての魚類と両生類と爬虫類の各タイプを創造したのえ、全く中間化石は見つからない。それらの間に存在する、いかなる類似性も、ひとりのマスター職人がそれらすべてを創造したという事実に起因している。



 恐竜が人間と同時期に地球に存在したことが証明されれば ダーウィニズム(進化論)には致命的な欠陥があることになる。科学者たちはその存在について確信をもちつつある。

 評論家たちは、急進的な宗教的、政治的な考えを広めようとする彼らを「奇妙(ビザール)」と呼び、宗教的な教科書の内容を批判している。



 A.C.E.の教科書を採用しているルイジアナ州のウエストレイクにあるエタニティクリスチャンアカデミーのような私立のミッションスクールは、ヒンドゥー教からカトリックに改宗したボビー・ジンダルが通過させた法案によって公立学校の基金から移行された州の予算を受け取っていることはあきらかだ。




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ボストンに拠点を置く研究者で作家のブルース・ウィルソン(アメリカの政治的宗教の権利の専門家)は「A.C.E.の教科書のひとつには、恐竜が火を吐く竜であると書いている。太陽のエネルギー源は核融合ではないとも。それは我々が現在理解している科学とはかけ離れていて まるで中世のスコラ哲学のようだ」と語る。



 ウィルソン氏は このようなキリスト教原理主義の教えが 最低でも13のアメリカの州で教えられていると確信している。さらに「多くの公的資金が私立学校に流れば、約20万人の生徒がこのような教育を受けることになるだろう。このような教科書をつかう学校に対し、公的資金の使用を認めるべきではないと思う」とも述べている。










<カラパイア 記事より>