ミッションインポッシブルの世界が現実に!?米国防総省が情報をモニタリングできる「仮想現実コンタクトレンズ」を開発中



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昨年末に日本でも公開された映画「ミッション・インポッシブル4 ゴーストプロトコル」では、新しいガジェットとして、モニターの役割をするコンタクトレンズ「アイカム・レンズ」が登場した。このコンタクトレンズを装着すると、相手を見ることでその相手の詳細情報が端末に送られてきたり、文章を読むとそれが瞬時にコピーされ文書化されたりと、「これぞ未来のハイテク諜報活動!」っとワクワク胸を躍らすものがあった。

 そして現実社会でも、これに近い発想のものが開発されようとしているというのだ。米国防総省は通常なら双眼鏡や暗視カメラを使用しなければ見えなかった暗闇や遠隔地の情報を、コンタクトレンズから直接映像を見ることができる「仮想現実コンタクトレンズ」の開発に乗り出したという。




目的は、兵士による戦地での諜報監視偵察(ISR)活動を行いやすくするためだそうで、国防高等研究計画局による同コンタクトレンズの開発は現在、ワシントンのInnovega iOptiksにて行われており、完成すればレンズ中央に埋め込まれた小さなフルカラーディスプレイで仮想映像を見たり、倍率を拡大した現実の状況を同時に見ることが可能になるのだという。


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現在兵士が戦地でISR活動を行う際、遠くを見渡すための双眼鏡や暗闇の中で状況を確認するのに暗視鏡など、兵士の体の動きに制限を加え余計な負荷をかけてしまう装置に頼らざるを得ない。また上空から撮影された映像を受信して戦地の状況把握を行う際、兵士は受信した情報を確認するのに手元を見ようと俯かなくてはならず、また映像の解像度、周波帯域、安定性に限界が生じてしまっているのだそうだ。


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そこへ自在に倍率を変えることのできる「仮想現実コンタクトレンズ」があれば、両手が自由になった兵士は視空間を遮られることなく戦地の状況把握をより適確に行えるようになり、任務遂行のための兵士活動が改善すると期待されている。


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 優位に戦いを進めることにおいては他国の追随を許さんとばかりにがっつり投資するアメリカだが、この技術開発が進めば、医療利用などに幅広く転用できるわけで、興味深い技術開発ではあるよね。







<カラパイア 記事より>