パパママ必見! 親に励まされると子どもの頭は良くなる



音史のブログ-子供_励まし



子育て世代の皆さん、子どもが何かするときにどれだけ応援したり手伝ったりしているだろうか。一人でもやればできるから放っておく、積極的に声をかけるなど、さまざまだと思う。

最近の研究によると、幼児期に親が子を励ます子育てをすることで、子どもの頭が良くなるという。記憶や感情を司る、大脳辺縁系の海馬(かいば)の神経細胞が発達するのだそうだ。


米国のワシントン大学が未就学児を持つ92組の家庭を対象に行った実験では、子どもにプレゼントを渡し、8分間待ってから開けるように言い、待っている間に親が子にどのような接し方をするか観察した。

興味津々で落ち着かない子どもを放っておく親もいれば、側で盛んに声をかけて子どもの気をそらす親もあり、その対応はさまざま。母親の行動を「子どものストレスが軽減するよう手助けをしているか」という見地から数値化した。

そして同じ子ども達が7歳から13歳の間、複数回にわたって脳のスキャンを行い、脳の発達を観察した。すると、海馬の発達度が大きい子は皆、幼児期の実験で親がよく相手をしていた。反対に親に放っておかれた子は脳の発達も緩やかで、うつ病の早期兆候が見られることもあった。

具体的に親のどのような行動が脳の発達を促すかは明らかになっていないが、積極的に子を助け、励まし支える親の姿勢が子どもの脳の発達に重要な役割を果たしていることが証明されたと言える。

研究を行ったジョアン・ルビー教授は「注目すべきは、発達が見られた海馬は感情やストレスの制御、および記憶力に深く関わる部位ということです。乳幼児期の親の態度は、子どもが社会適合の基礎を育むうえでの重要な要素と言えるでしょう」

キングスカレッジ・ロンドン附属精神病院のアンドレア・ダニーズ医師は、「親に励まされること自体が脳を発達させるのか、そういう親の子が学童期に発達する脳を受け継ぐのかは、更なる研究が必要です。確かなのは、健康的な食生活が健康な体をつくるように、親が子を助け、励まし支える育児をすることが健全な心の発達の土台をつくるということでしょう」とコメントしている。

かといって、何でも手や口を出してはいけないのではないだろうか。ガンバレガンバレと言うだけでなく、子どもが頑張る姿をそっと見守ることも愛だ。肝心なのは、親がいつも側で見守って応援してくれているという安心感を与えることだろう。

いずれにせよ親の接し方が子どもの心の成長にとって大きな役割を果たすことは間違いない。子どもの健やかな成長を、惜しみない愛情を注いで見守ってあげたいものだ。






<RocketNews24 記事より>