ここぞという正念場でビビってしまうのは未来の自分の感情を予測できないから



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転職や結婚、マイホーム購入、バンジージャンプ、恋人との破局……など、何かを「やる!」と決断した時はとても冷静だったはずなのに、いざ「その時」が来ると、急にビビってあたふたしてしまったという経験、みなさんも一度くらいあるのではないだろうか。

最新の研究で、その理由が明らかにされた。それによると、「ここぞという正念場でビビってしまうのは、未来の自分の感情を予測できないから」だという。


研究者の一人であるジョージ・ローエンスタイン氏によると、「何かを実行することを決断したとき、人はまだ、実際にそれを行う時の自分の心境にはなっていません。『その時』になってようやく、実行することへの感情を抱き始めるのです」とのこと。

「自らの感情を予測できないため、時に人は、大胆とも思える決断を下します。そして、いざ正念場になると、あたふたしてしまったり、その決断を後悔したりするのです」。

また、心理学者のリーフ・ファン・ボーベン氏は、「人は、自らの未来に起こりうる感情や状況を想定できると思いがちです。『だいたいこんな感じだろう』『たぶん大丈夫だろう』と過大評価してしまうのです。しかし、まだ経験していない事柄に対する感情を予測するのは、そんなに簡単なことではないのです」と説明している。

では、正念場でビビらないようにするには、どうしたらよいのか。彼らは、実験によってその方法を導き出した。それは、決断する前に、恐怖心や羞恥心を引き起こすような映像を見るというもの。たったこれだけの方法で、人は、より慎重な決断を下すようになるそうだ。

また、「未来の自分の感情は予測できない」ということを認識しておくだけでも、慎重な判断を下すための効果はあるという。

近々、「決断の時」が迫っているという方は、この事実を認識したうえで、ホラー映画などを観てから決めると、あとであたふたせずに済むかもしれない。





<RocketNews24 記事より>