修復が完了、南北戦争の潜水艦
アメリカ南北戦争で沈没した南軍の潜水艦H・L・ハンリー。歴史上初めて敵艦を撃沈した潜水艦だ。引き上げ後、サウスカロライナ州ノースチャールストンのクレムゾン大学ウォーレン・ラッシュ保存センター(Warren Lasch Conservation Center)で11年におよぶ保存・復元作業が実施されていた。
ハンリーは1864年、サウスカロライナ州チャールストンの沖合で北軍の艦船フーサトニックを撃沈したが、その直後に自らも沈没。8名の乗組員と共に、その所在は長らく不明のままだった。ハンリーの残骸は1995年にようやく発見され、2000年に引き上げに成功している。
今年1月12日、特殊な鉄骨トラス(鋼材を接合した支持体)がクレーンで取り外され、往時の姿が公開された。現場に立ち会った技師のジョン・キング氏はこう話す。「ハンリーの全体像を目にするのは誰も初めてだろう。全貌がいよいよ明らかになる」。
Photograph by Randall Hill, Reuters
<ナショナルジオグラフィック 記事より>