「父親が肥満だとその子どもも太りやすい」という研究結果 / 母親の肥満は関係なし



音史のブログ-肥満




「どうひいき目に見ても、ふくよかすぎる……」と自分の身体にお悩みの方、ご両親の姿を思い浮かべてみていただきたい。あなたは誰の体型を受け継いでいるだろう。父親か、それとも母親か。

最新の研究で、親の肥満と子どもへの影響に関し、興味深い結果が報告された。それによると、「父親が肥満だと、その子どもも太りやすい」というのだ。


豪ニューカッスル大学の研究者らは、8~9歳の子どもたち3825人を対象に、彼らの体重と親の肥満との関係について調査を行った。子どもたちは皆、両親と共に暮らしており、父母のどちらかは太り過ぎもしくは肥満と診断されている。

調査の結果、父親が太り過ぎか肥満で、母親は平均的な体重の場合、その子どもが肥満になる確率は非常に高いことが判明した。しかし、父母の体型が逆の場合は、これに当てはまらなかったという。

これまで行われてきた研究では、子どもの体重に大きな影響を及ぼすのは、母親のほうだと考えられてきた。一般的に、子どもと過ごす時間が父親よりも長く、食事を用意するのも母親の方が多いと考えられるからである。

さらに別の説を唱える研究者のなかには、「母親が肥満だと娘がそれを受け継ぎ、父親が肥満の場合は息子が受け継ぐ」と主張する人もいるという。

しかし、今回の結果は、そのどちらも否定するものとなった。調査に携わったエミリー・フリーマンさんによると、「子どもが父親の肥満を受け継ぎやすい理由に関しては、今のところわかっていません」とのこと。

「しかし、いずれにしても、父親も母親同様に子どものお手本であり、健康面で影響を与えることもあるのです。このメッセージを、世のお父さんたちに発信していくことがとても重要です」と、彼女は説明している。

様々な説があるようだが、結局のところ性別にかかわらず、「自分のせいで我が子が……」と思えば、ダイエットも続けられるかもしれないのだ。親の肥満を受け継いでしまったという方も、子どもには「負の遺産」を残さないようにしたいものである。






<RocketNews24 記事より>