休火山に水を注入しての地熱発電が米オレゴン州にて実施予定。地震を起こす危険性も




音史のブログ-休火山1



 次なるエネルギー源を求めて日夜研究にいそしんでいる世界各国の科学者たち。次世代の地熱発電システムと呼ばれる EGS 発電の研究が盛んな米国では、セントラル・オレゴンのニューベリー 休火山の側面から 9080 万リットルの水を注入することで得られる高温水を発電に利用しようとする計画があるそうだ。


 この発電システムを計画しているのは、地熱発電技術の研究開発に取り組むシアトルの AltaRock Energy 社。今夏にも試験の実施を行うとの意向を示しているが、EGS発電は地震を起こすのではないかとの懸念があるそうだ。

 EGS 方式では高温岩体を水圧掘削することで高温水や水蒸気を溜める層や注入水の貯水井戸を作らねばならない。しかしこれは地震発生の可能性が報告されている、天然ガス採掘に用いられる地層の水圧破砕と同様の行程であり、EGS 方式でも地震が起きるのではないかと心配する声があるのだという。

セントラル・オレゴンのニューベリー 休火山
音史のブログ-休火山2



 AltaRock 社は、Newberry で地震が起きる予兆はなく、また人口密集地から離れているため損害を与えることないと想定している。

 日本のが誇る最高峰の富士山だったらすんげえ地熱発電量になりそうだと思いきや、宝永4年(1707年)の宝永大噴火以来、305年間噴火していない富士山は、1990年代まで小学校などでは富士山は休火山と教えられてきたが、気象庁が休火山という区分を廃止したことや、火山性の地震や噴気が幾度も観測されており、今後も噴火の可能性が残されているので、現在は「活火山」扱いとなっているそうだ。(ソース)

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<カラパイア 記事より>