昨日の2つのTV番組での共通点をご紹介することにします。


1つは、NHK19:30 クローズアップ現代 「スーパー猛暑の夏」。


今年の高温の夏の原因を探る番組。


一つの要因として、今年よく言われてきた「偏西風の蛇行」が取り上げられていました。


あまり綺麗ではありませんが、ご説明用に図を作ってみました。



音史のブログ-偏西風_2010

  しかし、今回のTVで興味深かったのは、偏西風の蛇行が、17年前にもあったこと。


その時は、「高温の夏」ではなく、「冷夏」。


偏西風の蛇行が、今年より西側にずれていたこと。


そのため、オホーツク海(極低温)上に高気圧があったため、冷たい寒気が


日本に、吹き込んできたことによる「冷夏」。



音史のブログ-偏西風_1993

17年前といえば、「冷夏」のために、東北地方の稲作に甚大な被害が出て、


あの、緊急に輸入したタイ米騒動の起きた年である。


「偏西風の蛇行」というものが、高温をもたらしたのではなく、蛇行による


高気圧の位置が問題であるということが判明した。


 また、今年の図を見ていただくとお分かりになると思いますが、ヒマラヤの上空に停滞した


高気圧により、寒気が南に吹き出す事になり、南の地方では豪雨の被害が発生しています。


バングラディシュ、パキスタンの大水害です。寒気と南からの暖気がぶつかる為に


これだけの豪雨が発生することになりました。


 そういえば・・・・・・・。


1993年、オフーツク海に高気圧があった年、日本では豪雨に見舞われました。


それを報じていたのが、19:57 アンビリーバボー「絶体絶命!奇跡の脱出劇」。


大豪雨での日豊本線がけ崩れ事故。奇跡的に650人が救助されたという番組でしたが、


偶然、1993年のことでした(8.6豪雨)。今年のパキスタンと同様、北からの寒気が南下した場合、


必ず、南の地方では豪雨となるということでしょう!




 年々、気象問題が解明されていく中で、ある程度の予知が可能となってきたと思われます。


こういった情報を持っていることにより、身の危険を回避できる可能性はあります。


気象庁やマスコミから発表された大まかな情報だけでなく、


自分自身にあった情報に咀嚼し直すということが、これからの危機回避には必要なのでは


ないでしょうか。そのためには、こういった過去の経験を洗い直すということも、


大切なのではないでしょうか?


偶然、本日放映されたこの2つの番組を見てこのように思いましたが、みなさんいかがでしょうか?