皆さん、エレベーターは好きですか?別になんとも思っていない人がほとんどだろうと思いますし、私も正直便利なものとしか思っていませんが、小さい頃は好きでした。デパートなどにある、外の景色が見えるエレベーターに乗ると、最高の気分になったものです。まぁそんなことはどうでもいいのですが、私が中学生の時、エレベーターの中である事件が起きました。

 

当時、私はマンションに住んでいました。人がたくさん住んでいるマンションに住んでいる人はわかるかもしれませんが、上の階から1階に行く場合、下に向かっている途中で人が乗ってくることがよくあります。通勤通学の時間帯は、特にほぼ必ず乗ってきます。逆に1階から上に上がる時に人が途中で乗ってることはほぼありません。3階に住んでいる人が5階に行く用事なんてほぼないですからね。

 

私は当時22階に住んでいました。22階から1階に向かう途中で何回も止まり、何人もの人が乗ってくるのは少しだるかったですが、1階から一人で乗って、22階に向かう時は最高でした。なぜなら途中で誰も乗ってくることがないので、1階から乗った時に一人であれば、自分だけの空間を数十秒間味わえるわけです。もちろん防犯カメラはありますが、薄暗く、狭い空間で一人で過ごせるのがなんとなく快感でした。

 

平凡な中学生活を送っていたある日、学校でずっとおなら我慢していた日がありました。無音ですればいいのですが、万が一音が漏れてしまったら最悪ですし、何よりも強烈に臭って、教室内で騒ぎになるのが嫌だったのです。なのでずっと耐えていました。しかし、下校する頃には腹がパンパンになり、これ以上おならが溜まったら破裂するんじゃないかというほど痛みを感じていました。下校中に出そうと思ったのですが、なぜか全く出ませんでした。友人と一緒に帰っていたからかもしれません。友人と別れマンションの1階に着いた時、私の腹はもう限界でした。ちょうどいいタイミングでエレベーターが1階に止まっていたので、急いで乗り込みました。さらに最高だったことに、乗ったのは私だけでした。扉が閉まり、緊張が解けたからか、この日ずっと溜めてきたおならを大量に放出しました。「ふぅ、気持ちいい~」と思わず口に出しながらおならを放出し、エクスタシーを感じていました。誰にも邪魔されず、悠々と屁をこきまくれる。俺は世界一幸せな男だと思いながら、屁をこきながら一人だけのエレベーターを楽しんでいたその時、事件が起きました。途中の階でエレベーターが止まったのです。パニックになりました。え?なんで?よりにもよってなんでこんな時に!じじいかばばあであってくれと心の中で願いましたが、裏切られました。乗ってきたのは小学生くらいの女の子でした。

 

この時、色々なことを考えました。22階に住んでいる中学生の男が、おなら臭いやつとマンション中で噂になったらどうしようとか。もちろんそんなことは絶対起こらないでしょうがね。とにかく扉が開いてから閉まるまでの間、ばれないようにできる限りエレベーターの中にある臭いを外に出そうとしましたが、もちろん意味は全くありませんでした。扉が閉まった瞬間、私が一日中溜めたおならの臭いが、エレベーター中に充満していました。最悪でしたよ。つい先ほどまで「俺は世界一幸せ」と思っていたはずなのに、今すぐ死にたいと思っていましたね。女の子は途中の階で止まり、降りていきました。しかも全速力で降りていったので、よほど辛かったのでしょう。ごめんよ。私は心を傷つけながら、家に着き、自分の部屋でまた屁をこきました。その時にはおなかはすっきりしてました。

 

おわり