『国土調査(平板測量)における地図作成の精度を実感してみよう!』

これは、11月21日開催の宮城青調会の研修会のテーマです。
青調会の研修として大変良い企画だと思います。

私が入会した28年前には測量を平板測量で行っていた会員さんも半分程度いました。
その後、急速に平板測量は無くなったので、今の会員さんで実際に平板測量をしたことが無い人も多いでしょう。
過去の測量図を読むためには、その時代の測量方法と手続きのルールを把握しなければなりません。
現在生きている古い図面を読み解くためには、平板測量だけでなく明治の地租改正の際の各地の測量方法についても研究が必要です。

私は司法修習生を預かって測量を体験させていたことがあります。
地図や公図の読み方を理解してもらうために、現場に出て平板とトランシットを使って測量体験をしてもらったのです。彼らは、実際に体験して測量を理解し図面の読み方を理解できたと思います。彼らは弁護士や裁判官になったのですが、簡単に「昔の図面だから合わない。」といった安易な答えは出さないと思います。

平板測量はいい加減な測量ではありません。
一生懸命測量してみて、その道具の持っている精度の限界を体験すればわかります。
むしろ私たちより真面目な世代が一生懸命測量したのですから、その仕組みを理解すれば十分使える図面です。
問題があるとすれば、むしろその後の世代が分筆等で図面を混乱させた問題もあるのです。
これは別の機会に書きたいと思います。

参考までに宮城青調会の研修会案内を転載します。


          研 修 会 開 催 の ご 案 内

拝啓、晩秋の候、益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は、当会の会務運営について格段のご配慮を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、平成21年度第2回目の研修会を、下記のとおり開催致しますので、会員の皆様にご案内申し上げます。また、会員の皆様だけでなく、これから土地家屋調査士を目指そうという補助者の皆様にもご参加いただけますので、会員の皆様及びその補助者の皆様も是非ご参加下さい。 なお、準備の都合上11月12日(木)まで、総務担当 山市事務所(FAX291-1064)宛FAX又はメールにてご回答下さいますようお願い致します。敬具
                記
日 時 平成21年11月21日(土)午後1時30分 ~ 午後4時30分
会 場 西花苑公園野球場 仙台市青葉区西花苑一丁目4
内 容 『国土調査(平板測量)における地図作成の精度を実感してみよう!!』
講 師 熊谷 淳 会員
参加費 無 料
     ・・・研修内容の予定・・・
前半、西花苑球場で、平板測量の体験(2パーティー)
後半、青調会会館or調査士会館で、求積(座標・ヘロン・図上読取三斜)成果比較