皆さんこんにちは。ferix660です。

 

今回は、福沢諭吉著「学問のすゝめ」で学んだことについて掲載していこうと思います。

 

それでは、よろしければお付き合いの程よろしくお願いいたします。

 

 

 

0 格言等

 

・ 論語よみの論語しらず

いくら論語を読みその文章を暗記できたとして、その本意を理解していないのであれば意味はないことから、ただ学問を収め知識を得たとしても生活に良い影響を与えるのでなければただ知識として覚えているに過ぎないということ。

 

・ 過ぎたるはなお及ばざるが如し

中庸。行き過ぎたものは及んでいないのと同等に益のないこと

 

・ マータダム

失う命はただ一人の身であるけれども、その効力は何千万人を殺し何千万両を浪費する内戦よりもはるかに優れていること

 

 

 

1 自分自身への責任

 

無知蒙昧な人種ほど、付き合いにくいものはない。

 

恥を知らず、反省する能力がなく、自分は法で守られているにもかかわらず、不利に思う場合は平気で法を破る。

 

愚か者の支配には威力で脅す他なく、理屈など通じない。

 

「愚民の上に苛き政府あり」

 

人民がしっかりしていれば政府も良くならざるを得ず、法の緩急は即ち国民の品性・態度に依る。

 

 

 

 

2 他人の迷惑にならない欲望は善である

 

権力の強いものも乏しいものも、痛みを避け、美味いを取り、他人を妨げず欲しいものを得るのは人間の権利で軽重はなく、しかし権力を持つもののみが享受しようとするのは単に貧富強弱の差の悪用である。

 

富んで強力だからといって弱者に無理を強いるのは、他人の権利を侵害する行為に他ならない。

 

過去、徳川幕府の時代、政府を崇め大名や役人に人民が振り回されることがあり、人民もそれを「御国恩に報いる」と甘んじて受け入れていたが、一方が礼を言い、一方が言わぬ理屈はない。

 

法を設け人民が安く生活できるようにするのが政府の商売であり、義務である。

 

恩と言うのであれば、百姓町民は年貢や税金を納めていることに違いなく、互いに恩を与え、受けているのである。

 

 

 

3 国民はすべて商社の経営者(社員)と同じである

 

国民は一人の身で二つの務めがある。

 

① 政府の下に立つ一人民≒社員

② 人民全員の合意で日本国という会社を作り、規則を決め、運営にあたる経営者

 

したがって、規則つまりは法律に従う務めと、制定する務めを持つ。

 

100名社員がいるとして、10名の重役を選んだのは他の社員であるが、その重役の取り決めが気に入らないとして残り90人が従わないとしたら会社は潰れる。

 

国法にいくら不備・不便があったとしてもそれを口実に勝手に破っていいなどという道理はなく、気に入らないのであれば正当な手段で政府に説くべきである。