皆さんこんにちは。ferix660です。

 

今回も前回に引き続き、富増章成著「読破できない難解な本がわかる本」で学んだことについて掲載していこうと思います。

 

今回で本書は最後となります。

 

理解するのに苦労しましたが、その分学びも多かったです。

 

この本はまだ各哲学者の要旨のさわりのようなものなので、これからより深く広く学んでいけたらと思います。

 

それでは、よろしければお付き合いの程よろしくお願いいたします。

 

 

 

19 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 by マックス・ウェーバー

 

プロテスタントのキリスト教信仰者による営利活動が優れており、資本主義の精神が顕在しているという展開。

 

「営利的行為が一個の倫理的義務の色彩を持つ」とし、経済活動と信仰活動という、相容れないハズの概念がむしろ最高の相乗効果をもたらしているというもの。

 

カトリックは世俗を離れる修道士生活を重視していたのに対し、プロテスタントは「世俗的な仕事は神に喜ばれる」とし、天職(ベルーフ)を提唱(by ルター)

 

 

 

20 自由論 by ジョン・スチュアート・ミル

 

人が個人であれ集団であれ、他の人間の行動の自由に干渉するのが正当化されるのは、自衛のためである場合に限られる。

 

自衛

→ 危害原理:その行為により周りに危害が及ぶこと

→ 不快原理:その行為により周りが不快に感じること

 

どんなに愚かな行為であっても、個人の自由は最大限に認められる。

 

 

 

21 人口論 by マルサス

 

① 食料は人間にとって不可欠である

② 男女間の性欲は必然で、現象のまま存続する

 

この本が書かれた19世紀初頭の世界人口は約8億人だったのに対し、2023年12月現在、80億人を超えた。

 

爆発的な人口増加の一方で、食糧生産量は徐々に増えているのみであり、今後も人口が増え続けるのならばその乖離はさらに広がる。

 

 

 

22 雇用・利子および貨幣の一般理論 by ケインズ

 

過去アメリカでの失業者急増の原因が「自発的失業」つまり自ら望んで職に就いていないと考えられていたが、そうではなく、「有効需要の不足」が実際の原因であった。

 

よって国が積極的に借金(国債発行)して仕事を増やすことで失業者問題を解決すべきとし、これがニューディール政策の根拠となった。

 

 

 

23 21世紀の資本 by トマ・ピケティ

 

富む者は益々富み、貧しい者は益々貧しくなる。

 

この原理は資本主義の構造上当然であり、そこには常に「r(資本収益率) 〉g(経済成長率)」の不等式が成り立つためだとした。

 

働いて高収入を得るよりも資本(土地や株)に投資して不労所得を得る方が断然儲かる。

 

資本を持つ人は、経済が成長するよりも迅速に自分の資本を増やせる為である。

 

 

 

24 消費社会の神話と構造 by ボードリヤール

 

現代の消費社会において、人々は商品を”記号”として消費していると分析した。

 

消費欲は「欲求」と「欲望(=記号)」に分けられるとし、例えば「カバン」1つとっても

欲求:持ち運びやすさ、丈夫さ、容量…

欲望:ブランド、色、デザイン、形…

の内、後者が優先されるとした。

 

ここに「効用〈 差異・魅力」の不等式が成立する。

 

「消費社会が存在するためには、「モノの破壊」「モノの死滅」が必要である」など、辛辣だが本質を射た展開がされる。

 

 

 

25 武士道 by 新渡戸稲造

 

一言抜粋すると、「語られず、書かれてもいない掟」。

 

日本人の心を世界に発信できるよう、日本における「武士ー家臣」の構図を西洋の「神ー騎士」に置き換えて説明した。