こうしたマクロの物流条件をロジスティクス展開のための与件と考えるなら、
その与件となるものは次のように整理されるだろう。
(1)運輸政策(行政の運輸政策運輸インフラ整備など)
(2)土地政策・交通政策(物流拠点としての土地利用・交通管制など)
(3)各種の法律(物流法,中小企業支援関係法,
流通市街地整備に関する法律や土地に関する法律など)
(4)標準化基準(パレット,コンテナー,EDI〔電子データ交換〕など)
(5)運輸構造,運輸技術,運輸機関
(6)情報通信インフラ・技術
(7)流通関係の各種規制
(8)環境問題に関する各種規制(リサイクル法を含む)
(9)物流に関係した金融保険制度
(10)その他(物流に関係した消費者保護など)
こうしたなかで最も代表的なものとして知られているのが,
貨物に関する運輸構造である。