あれから | 放蕩息子の放浪

放蕩息子の放浪

錆びてる。

 自転車での日本一周旅を終えてからもうすぐ2年の月日が経とうとしている。せっかく旅をしたのに何も残さないまま記憶を風化させていくのはもったいないと焦り始めたので、旅の軌跡を振り返りながら書こうと思った。今までも何度もブログをはじめようと思い立ったが結局三日坊主になってしまっているので、今回もいつまで続くかわからないがとりあえず書いてみよう。

 

 旅をしている最中もだったが、旅を終えた後である今でも聞かれるといつも困る質問がある。

「なんで日本一周をしようと思ったの?」

 正直、大それた理由はない。「やってみたかったから」としか答えることができない。

 大学の留年が決まった時に「このままだらだら(大学を)続けるくらいなら、前にやりたいといっていた日本一周をしてみたら?」という親の言葉に背中を押されたのがきっかけだ。

 

 大学を中退してから2年間は旅の資金を稼ぐためにレンタルビデオ屋でアルバイトをしていた。とはいっても、初めて自分で稼いだ自由に使えるお金、ろくに貯金なんてできずに出発した時の初期資金はほんの数十万だった。

 少ない資金で始めたこともあり、バイトをしては進み、バイトをしては進みの約4年半にわたる長い長い旅が始まるのでした。